1.エアトレック発表までの葛藤編
<ASX発表される!!> RVRに乗って2000年で早8年。来年は車検を迎えます。新しくクルマを乗り換えるべきか、それとも今のRVRともうちっと付き合っていくか、ちょっと悩むところではありました。というのも、嫁さんはオートマ限定の免許しか持ってなくて、マニュアル車のRVRは運転できんのです。何かあった場合は、嫁さんにも運転してもらう場面も出てくるでしょうし、三菱のスポーツモード付きATだったら一応マニュアル感覚で運転できますので、もし買い換えるならスポーツモード付きAT車だよなぁ、と思っていました。ところが、最近の三菱車はどうもスタイリングが今ひとつで、おまけにファミリー志向のクルマばっかりだったので買おうという気にならないのでした。 そんな悶々としていた時の2000年末のデトロイトショー。その時の様子が三菱自動車のホームページに掲載されていました。そこで見たのが三菱が出品したASXでした。 4つ目ランプがこれまでの三菱車にはない斬新なイメージで、おまけにこの鉄仮面のようなフロントマスクがいかにも私好みのスパルタンな表情です。 さらにリアスタイルを見ればクリアテールのコンビランプが精悍。 これだ、これが俺の求めていたクルマだ! もしこのまま発売となれば、速攻で買っていたに違いありません。それ程一目で気に入ってしまいました。 |
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ASXはいわゆるSUVというジャンルに入ると思います。このジャンルの代表と言えばトヨタのハリアーがすぐに頭に浮かびます。ASXもどことなくハリアーのフォルムに近いものがあり(個人的には)、多分価格帯もかなり高い位置づけになることが考えられます。 これはちょっと気がかりなところではありますが、ASXをみて以来その動向が気になり、クルマ関係の本を片っ端からチェックする(ただし立ち読み)日々が続くのでした。 はーやく来い来いASX♪ |
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<雑誌を見ては一喜一憂> ASXとの衝撃的な出会いから数ヶ月、どの雑誌をみてもモーターショーの時の写真ばかりでこれと言った進展がなかったのですが、2001年の2月頃からようやく予想発売時期とか予想スペックを目にするようになりました。 まず気になる発売時期は2001年6月ぐらいになる公算が高いと書かれています。RVRの車検は7月なので、6月発売と言うことならまず問題なさそうです。よしよし。思わずガッツ。 さらに予想スペックはおおざっぱながら、2000ccと2400ccの2種が用意され、どちらにもGDIエンジンが搭載されるという情報も書かれてます。 エンジンについては「今度買い換えるときは2000ccのGDI車」と心に決めていたので、これも自分にとっては願ったりかなったり、です。 これであとは価格帯かな、と思っていたのですが、その2ヶ月後我が目を疑う情報が飛び込んできました。 4月ぐらいになると、詳細な予想スペックに加えて市販版のエクステリアが掲載されるようになったのですが、これが何と2000ccのモデルは期待していたGDIではなく普通のSOHCになる、というのです。なんですと? さらに、クルマ雑誌に載っているエクステリアは、あの鉄仮面のような個性的とも言えるフロントマスクはなく、何とも平凡な顔になっているではないですか。たしかに4灯のヘッドランプはASXのイメージを踏襲しているものの、全体的には丸みを帯びた軟派なスタイルです。 この様子だともしやブレーキランプも変わっていないだろうか!?押し寄せる不安に駆られながらリアスタイルが乗っていそうな雑誌を探すと、うぉ!ク、クリアテールぢゃない!ランプ形状はあまり変わってないけど、色が付いてる…。 ちょっとちょっと三菱さん、そりゃないっすよ? エンジン、フロントマスク、リアコンビランプのトリプルアタックに撃沈され、足取り重く本屋を後にするのでした。 しかし、真実はディーラーに聞かないと分かりません。そう、希望の灯は三菱自動車の直の情報を仕入れるまで消してはいけないのです。無駄なあがきとは思いつつ、万に一つの望みを託すことにしました。 ところが、ディーラーに情報が伝えられていないのか、それともとぼけているのか、4月の時点では「どうも出るらしい」とい話だけしか聞けず、悶々とした日々が続くのでした。 |
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<それでも意欲は冷めず> スタイリングについては、「うーーーん」と首を傾げるものの、それはASXのイメージが残っているからこそのことであり、従来の三菱車からすればあか抜けたデザインです。 一応、4つ目はそのままだし。日を重ねる毎に「これでもいいかな」と気分が持ち直してきました。現金なものですな。 発売が6月ぐらいというのであれば、5月のこの季節、そろそろディーラーにも情報が入っているのではないかと思い、滅多に顔を出さない自分ではありますが、オイル交換ついでにちょっと探りを入れに行ってみました。 結局大した内容は聞けなかったものの、価格が聞けたのは収穫でした。 2000ccの一番安いモデルで180万 ぐらいになるんだそうです。安い!! 価格帯は当然気になる項目の一つでした。ASXの外観はトヨタのハリアーをイメージさせるものでしたし、このクラスに投入するのであれば結構高い値付けになるんじゃないかと常々心配してました。せめて車体価格で250万ぐらいが購入するためのギリギリのラインと思っていたので、こいつはかなり魅力的な価格です。 もちろん装備的にはかなり抑えているはずなので、標準グレードならばもうちっと高くなるだろうし、GDIを搭載する2400ccともなればプラス数十万円はかかるに違いありませんが、そこはRVRの下取りである程度カバーできそうです。 よしよし、だんだん購入意欲が湧いてきましたよ? |
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