12.エアトレターボと天体望遠鏡の一考察
エアトレックがデビューして1年。販売台数は伸び悩んでいますが、マイナーチェンジで是非巻き返しを図って欲しいところです。 マイナーチェンジの見所は2つあって、一つはGDI搭載車がコレまでの「良−低排出ガス」から「優−低排出ガス」に引き上げられたことです。これは悔しい!! 何が悔しいかと言って優遇税制が受けられるのは「優−低排出ガス」からだったんで…。 たった1年で星二つに出来るんなら初めっからしろよ!! (注:その後優遇税制が受けられるのは「超−低排出ガス」だけになりました。結果としては良でも優でもどうでも良かったんだけど) もう一つは、エアトレターボの登場!もともとエアトレがデビューしたときからターボの動向はクルマ雑誌で噂されていましたが、満を持して放ったというか、マイナーチェンジに合わせて発表されました。 ランサーエボリューションのエンジンをデチューンしてトルクに振った240馬力、35kg−mのターボエンジン、いかにもターボ車と言わんがばかりのイカついフロントマスク、ノーマル車よりも10mmローダウンしサスを固めて走行性能を重視したプロフィール。まさに三菱の乾坤一擲、気合いを感じずにはいられません。 |
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エアトレック Turbo−R 主要スペック 外形寸法: 全長4465mm×全幅1750mm ×全高1540mm エンジン: 2000cc DOHC 16バルブ インタークーラーターボ 最大出力:
240ps/5500rpm 最大トルク:
35.0kg-m |
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しかしいつも思うのですが、これだけのスペックを一体日本のどこで使うのでしょう?軽自動車とか1000ccとか比較的パワーウェイトレシオの低いクルマなら分からないでもありませんが、エアトレックに限らず2000ccクラスのクルマでターボを付けて280馬力まで上げてもそれを限界まで引き出す環境のない日本ではそれこそ宝の持ち腐れなのではないか、といつも思います。 そこで、自分はハタと気付きました。自分の天体望遠鏡もそうではないのか?と。 天体望遠鏡も一昔前までは、反射望遠鏡だったら10cmとか屈折望遠鏡だったら6cmというのが一つのスタンダードで、20cmの反射望遠鏡なんかは天文台にしか置いてはいけないような高嶺(高値?)の花でした。しかし、年々低価格化が進み10万も出せば20cmでもそこそこの性能のものが買えるようになりました。 天体望遠鏡は口径が大きければ大きいほど暗い星まで見えるようになるので、予算が許せば口径が大きい望遠鏡が欲しくなるのは当然の成り行きと言えます。 しかし、日本では16cm以上の天体望遠鏡はその性能をフルに発揮できる機会が極端に少なくなります。というのも、口径が大きいほど大気の影響を受けやすくなり、望遠鏡の性能に迫るような空の状態は日本ではなかなか得られないからです。 それでも、やはり16cm以上…20cmの望遠鏡を買ってしまったし、予算が許せばもっと大口径の望遠鏡が欲しいと思います。何でだろう〜♪ それはやっぱり、要所要所で20cmらしい世界を味わえるということにあるのではないでしょうか。15cmクラスでは見えにくい天体が20cmでくっきりと見えるとき、あるいは10cmの頃白い雲にしか見えなかった星雲がちょこっと色づいて見えたとき、「あぁ、これにして良かった」と思うことしばしばです。性能はフルに発揮できなくとも20cmでこそ楽しめる世界がある、これだけでも満足できるのです。 ということでまたまたクルマの話に戻したとき、どんなことが言えるのか。 ターボの魅力は何と言ってもギュイーンと体が押しつけられるような加速感。峠道ではストレス知らずのスポーティな走り。真の性能はフルに発揮できなくてもターボならではの世界を味わえるところに、ターボの魅力ありといったところでしょうか。 それにしても、今や280馬力の規制を超えてオーバー300馬力とか、どうにかなりませんかね、この馬力至上主義は。 |
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