Whitey DOB25 インプレッション

 

 

                                                  

 

 

 

 

< 見え味編 >

 

◆土星を見てみました(H18.10.31

 

WB25にLVW3.5mmを使って、約340倍で土星を見てみました。土星は惑星の中では比較的暗い部類にありますが、25cmの集光力の恩恵で、この倍率でも像が暗くなることはありません。これよりも倍率が低いと輝度が高くて、模様が見えにくくなります。ですので、この倍率が一番実用的な倍率だと思います。

主鏡を外気に十分慣らしておけば、筒内気流が収まるのは意外と早く、ここ何回かの観望では20分前後で像が落ち着いています。

観望したときのシーイングは3/10〜4/10ぐらいでしたが、この時の土星はなかなかシャープで、本体、環とも輪郭にキレがあり、立体感のある像が楽しめました。口径比4.8と明るい鏡筒ですので、高倍率での惑星観望では像が甘くなるのではないかと思いましたが、中央遮蔽率が直径比で約23%前後と比較的小さいこともあってか、甘いという印象は感じられませんでした。

逆に、スパイダーの回折光は目立ちます。WB25は薄い羽根型スパイダーを採用しているということで、暗い土星ではほとんど発生しないだろうと思っていたら、何の何の。十字に延びた光の筋が視野の半分ほどまでくっきり視認できます。ここのところ屈折の像に慣れたせいもあるのでしょうが、少々煩わしく感じられます。もっと明るい金星、火星、木星だとどうなるんでしょう。

余談ですが、ドブソニアンでの高倍率観測は追尾のために鏡筒を動かす頻度が多くなって、落ち着いて見ることが出来ません。WB25の場合、垂直方向の操作が渋くて思ったところに対象を持って行けないのも、1つの要因かと思います。

 

◆斜鏡の周囲を黒塗りして土星を見てみました(H18.11.14

 

以前から、斜鏡のメッキ以外の部分がガラスむき出しになっているのが気になっていたので、今回思い切って黒塗りしてみることにしました。

使った塗料はタミヤカラーで、子供の頃プラモデルにはまっていたとき以来久しぶりに手に取ってみました。以前のタミヤカラーはラッカー塗料で、シンナーでないと筆を洗えなかったのですが、今はアクリル系に変わっていて水で洗えるようになっていました。しかしそこはやっぱりタミヤカラーで、使ったフラットブラックのつや消し具合は良好でした。斜鏡のコバ塗りが思ったよりも良くできたので、調子に乗ってドローチューブの先端部も塗装して迷光防止を図ってみました。

これなら、さぞかし迷光が軽減されただろうと思って、久しぶりに土星を見てみますと、以前よりは土星の周囲のコントラストが良くなったような気がしないでもありません。が、劇的に向上したというわけではなく、まっ塗ってみた努力は認めますよ、と言う程度でした。塗料と筆で300円程度でできるぐらいのものですので、効果もそれなりということか・・・。

 

 

使った塗料。久しぶりのタミヤカラーです

塗る前の斜鏡

塗った後。少しムラがあるのはご愛敬

 

 

 

 

 

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