カメラあれこれ
 

 

 

 

 

 


                         

一眼レフカメラはキヤノン製FXです。ちなみに親父殿のカメラです。星を撮影するために度々借りているウチに、いつの間にか(←ここ強調)自分のバッグに常備されてしまいました。

なにせ30年も前の骨董品に近いカメラなので、ピント合わせはマニュアル式、露光調整は故障中、おまけに重い。いたるところに歴史が感じられます。2004年3月の観望会で、ついにシャッターが下りなくなるという末期的症状に見舞われ、オーバーホールをする羽目になりました。おかげでただいまの動作は大変良好です。

これを望遠鏡に取り付けて撮影したときもありましたが、デジタルの波に押されて現在はカメラレンズで星座の撮影をするのが主です。なんせ親から受け継いだ(奪い取った?)カメラですので、大切に使っていきたいと思います。

これはゲゲゲの鬼太郎の目玉オヤジ…ではありません。ToUcam ProというWebカメラです。

2003年の火星大接近が過ぎ去った9月下旬に購入しました。これで火星の動画を撮り、画像を幾つも重ね合わせることによって、何とハッブル宇宙望遠鏡に迫る写真をゲットできるという夢のようなアイテム。しかも単体価格が1万円ちょっとと言うのですから、最初のウチは「何のためにC−5050を買ったのか」複雑な気分になりました。

VC200Lとの組み合わせでは、VC200Lの光軸が狂っていたのが原因か、全くダメで、その後新調したED115S屈折望遠鏡で撮ることでようやくハッブルらしい写真がゲット出来ました。

やはりWebカメラ単体ではどうにかなるものではありません。それ相当の機材と空の条件は必要だと認識させられた次第です。

Lumenera LU075Cです。2007年11月にオークションでゲットしました。

3年前にアストロアーツの投稿ギャラリーで、これで撮影された火星の写真が掲載されていましたが、そのあまりの素晴らしさに一気に物欲が働いたのですが、価格も飛び抜けて高くて指をくわえて見ているだけでした。それが格安で出品されていましたので飛びついた次第です。

買って当初は設定の難しさに使いこなせるのか甚だ不安を感じましたが、別に買ったLucamRecorderを使うことで何とか見られる写真を撮ることが出来るようになってきました。ToUcamと比べると青のにじみが少なく、しっかりしたイメージになるようです。まだまだ投稿ギャラリーに掲載されていた写真には及びませんが。今後も精進を重ねたいと思います。最近は冬眠中。

QHYCCD 5L-U(カラー)です。2013年にポチりました。船長っがオートガイドでこれのモノクロ版を使用していて、非常に小型かつ軽量かつ高感度だと絶賛していたのがきっかけです。もちろん、オートガイドだけの用途なら見向きもしませんでしたが、惑星撮影用にも使えると言うことで、つい物欲が沸き起こってしまいました。

LU075Cでの撮影ソフトに慣れた自分にとって、QHY用のソフトが使いにくく撮影するにも一苦労しますが、評判通り感度が高いのでノイズを低く抑えることができ、少なくともLU075Cと同程度の写真は撮れると思います。最近はAXD赤道儀でのオートガイドも始めましたので、オートガイダーとしても活躍してくれてます。そこそこ安くて、そこそこ撮れて、オートガイドにも十分対応できるQHY。コストパフォーマンスが高い一品だと思います。

ZWO ASI224MC(カラー)です。2020年の火星接近に合わせてにポチりました。

上のQHYでの惑星撮影でも結構イイ線行ってたのですが、オートガイド主体で使うようになったことと、専用のキャプチャソフトの扱いにくさから、惑星撮影用に別のカメラを使いたいなーと思って買ってしまいました。

既に上位機種もリリースされていたものの、自分の腕と価格の兼ね合いと実績の高さからこちらを選択。木星、土星、火星とも満足のいく写真を撮影することが出来たと思います。

もっとも、カメラそのものの性能だけではなく、付属していたキャプチャソフトや、画像処理ソフトの恩恵もあったのですが!ToUcamの頃と比べると隔世の感がありますねー。

キャノンEOS Kiss−D X4です。夏の開放的な雰囲気に飲まれて買ってしまいました。

写真のプリントアウトで行ったカメラ屋でたまたま見た、「2日限りの大特価。お使いのカメラがあれば1万円で下取り!」の言葉に踊らされ、その2時間後には愛用のEOS−Dを下取りに出して買ってしまいました。久しぶりにY−daスタイルが炸裂した瞬間でした。

ライブビューが出来るので、直焦撮影でもピント合わせに泣くことは少なくなりました。その他、ノイズが非常に少ないので、画像処理をする上でも有利です。

これは買ってよかった!と思わせる一品です。

 

キャノンEOS Kiss−D X6iです。バリアブルアングル液晶に惹かれてポチったものです。

目玉のバリアブルアングル液晶は大変便利で、アクロバティックな体勢でピントをあわせなくてすむようになりました。

また、液晶画面が本体から離れますので、液晶の熱によるノイズの低減も期待しましたが、こちらはそれほど低くなりませんで、X4よりやや乗るかな?といったところです。

レンズはX4の使い回しになりますが、オートフォーカス効かせてもピントが少し甘いのが気になります。専用のレンズにしないといけないのかな??

 

2016年に仕入れたキャノンEOS Kiss−D X5iです。天体改造用と言うことで、IRフィルタが除去

されています。

もともと、自分はノーマルのカメラで直焦撮影することを信条としていたのですが、やっぱ赤いヤツを写してみたくなるじゃないですか、それも滑らかに。

ノーマルだとどうしても赤い天体を写すには難があります。

で、これを導入して以降、当然ながらこれまでと比べると赤い天体を短時間で写せるようになりました。・・・が、それをほどよく表現する腕がついてきていないです。。。自分自身もがんばらないと!!

あと、ノーマル機と比べると明るい星のハロが大きくなるようです。フィルタ除去タイプだからかもしれません。

船長っオリジナル タイマーリモートコントローラ Sencyo−1(仮称)です。

プログラムに目覚めた船長っは、ついにD70用の露出制御機能付きリモコンを作ってしまいました(詳しくは船長っの船を見て下さい)。元々同じ機能のリモコンを欲しかった自分は、船長っにEOS−D用のリモコン製作を懇願。裏取引で作ってもらったのでした。

機能は、露出時間設定、連続撮影回数設定、単露出機能、連続露出機能、D70ではノイズリダクションONOFF切替という必要最小限のものを盛り込んでいます。全ての設定が2進数というのがマニアの心をくすぐる一品です。

これで、同じ天体を何枚も撮るときにシャッターを自分でいちいち切る手間が省けますので、ガイド撮影に集中することができます。

EOS用電源 DC-CS3です。2007年3月に購入しました。

EOS-Dでの撮影ではいつも電池切れの恐怖がつきまといます。特に冬場は電池の消耗が極端に早く、バッテリーを3つ準備しても一晩持たないのにはあきれてしまいます。

そこで常々12V電源から取れないか、はたまた長時間の使用に耐えうる外部バッテリーがないものか物色していたところ、因縁のS社に自分が求めている電源装置があったのでした。

これは、シガーソケット(右)から12V電源を取りだして中央の機器で7.2Vに降圧し、カプラ(左)をバッテリーの代わりにカメラに入れて電源を供給します。12VはEM200を駆動するバッテリーから取り出します。これで電池切れの悪夢から解放されるに違いありません・・・・多分。

IDAS LPS−P2です。上のEOS電源と併せて2007年3月に購入しました。

LPS-P2は街灯など人工の光が出す領域の波長をカットする干渉フィルタで、その実績は折り紙付きです。出張り予定日に晴れる確率が低いので、自宅からでも直焦撮影ができないかと思って買ってみました。

ホームズ彗星が接近したときに自宅で直焦撮影をやってみましたが、思った以上に効果がありました。活躍の場はどちらかというと出張りの時が多いといった状況です。

ケンコー アストロLPRフィルター TypeUです。

LPR-P2はビクセンのHDレデューサ径に適合しないため、LPS-P2と同じような特性を持ってそうで、お求めやすい価格という理由から買ったフィルターです。

VC200LHDレデューサ−での撮影ではこちらを使用していますが、バックが明るい当地では、LPS同様に抜群の効果があります。

ただし、活躍できるシーンがVC200Lの出撃しだいという、ちょっと不遇な立ち位置にあります。

もっとVCを出してやらねば!!

サイトロンジャパンCBPフィルタです。2021年購入。

LPS-P2よりももっと街灯のカット性に優れているものを探している中で行き着きました。

街灯のカット性では、同じメーカーから出ているQBPフィルターが良さそうだったのですが、ネット情報で仕入れた総合的な評価で、こちらを選びました。

CBP」とは「コメットバンドパス」の略だそうで、その名の通り彗星の撮影に適しているとの触れ込みですが、通常の撮影においても、LPS-P2と比べてバックと星雲のコントラストがより際立っているようにも感じられます。

いずれ来るであろう大彗星の撮影にも使ってみたいものです。いつ来るかは分かりませんが!!

 

 

 

 

↓こちらは今は手元にないカメラです。

ビクセンから10年ほど前に発売された天体撮影専用の一眼レフボディー VX−1です。

Yahooオークションで4000円で入手しました。当時たしか20000円前後だったので、かなりお安い買い物だと思ってたんですが、何とフィルム巻き上げレバーを引くと同時に勝手にシャッターが切れてしまうと言うとんでもない不具合がありまして、コレが間接的に直焦撮影の失敗につながりました(エピソードはこちら)。で、怒りのあまりEOS Kiss−Dを買うという暴挙にでたわけです。EOS−Dでの撮影結果があまりにも良く、あっさりと出番がなくなりました。6月にオークションに出品して北海道へ旅立ちました。

セレストロン製 NexImageです。2005年の火星接近で撮影中に、ToUcamの調子が急におかしくなったので、「壊れた!!」と勘違いして、急遽買ってしまったWebカメラです。

天体撮影用という色合いが強く、一般撮影をするためのレンズは付属していませんし、アメリカンサイズの接眼アダプタに適合するようスリーブ径も31.7mmになっています。

画像はカラフルかつ滑らかで、PCでも眼視のイメージに近い状態で見ることができます。操作インターフェイスはToUcamの系統をほとんど踏襲していて、ToUcamユーザーがこちらに乗り換えてもそれほど違和感はないでしょう。ただしToUcamよりも若干暗めに撮影しないと、ハイライト部が飛んでしまう傾向があるようです。土星などの暗い天体では、感度不足のためか写りがさっぱりせず、ToUcamも健在だったことから使用機会がほとんどなく、2007年5月に他の人にお譲りしました。

キャノンEOS Kiss−Dです。物欲の極みで買ったカメラです。

VX−1の不具合→直焦撮影失敗でやり場のない怒りはYahooオークションに向けられ、「やっとらるっかぁぁ」とばかりにピッと入札したら、思いもかけぬ高値落札。後悔先に立たずとはよく言ったものです。でもいいんです。コレがきたおかげで、悲願の直焦撮影がまともに出来るようになりましたし、結果がよければ過去は振り返らないのが自分のいいところなのですから(?)

唯一の悩みは、ウチの嫁さんにこの事実を打ち明けられず、まさしく日の目を見ない人生を送っていましたが、知らず知らずのうちに天体撮影以外でもかなり活躍しました。

いろいろ思い出深いカメラでしたが、突然の新カメラの購入のため、下取りに出されてしまいました。

2003年7月下旬に買ったデジカメ、オリンパス Camedia C−5050です。

火星大接近を機に買いました。火星撮影で一番効果を発揮したのは露出が任意に設定できることで、そこそこ満足のいく結果が得られました。あと、動画の記録時間に制限がない(メディア容量いっぱいまで撮影可)というのも魅力です。エピソードをこちらに紹介しています。

火星撮影や金星日面通過で使用しましたが、直焦撮影は一眼デジカメ、惑星撮影はWebカメラの方にシフトしてしまい、以降使用頻度が少なくなりました。

2012年の金星日面通過での活躍を最後に、故障して完全リタイヤとなってしまいました。

 

 

 

 

 

 

 

 

                   

 天文奔走記     機材紹介メイン     望遠鏡関係      架台関係    アイピース    その他機材