アイピースあれこれ
 

 

 

 

 

 


                         

こちらが現在の主力アイピースで、ビクセンLVシリーズを使用しています。当時愛読していた月刊天文のアイピース特集に紹介されていたのを読んで、つい欲しくなっちゃいました。

一番どでかいものはLV30mm、星雲、星団観望用に使用します。VC200Lにコレを使って見るオリオン星雲は、大迫力の一言に尽きます。

左側はLV15mmで、星の導入用。歪みのない像が魅力です。

中央はLV9mmで、VC200Lで惑星を見るときはこの倍率が一番適しています。

右側はLV6mmで、惑星をクローズアップしたいときに使います。

見え味はいずれもソフトで、しっとりした星像です(悪く言えばキレがない)。価格が8000〜10000円程度と手頃であることを考えれば、コストパフォーマンスに優れたアイピースだと思います。

2003年11月に新たに買い足した、ビクセンLV25mm(一番左側)で、ToUcamを使ってVC200Lで土星を撮影する目的で購入したものです。もっともVC200Lを最近使わないので、防具76EDやバイパーで星雲・星団を観望するときに使うことが多くなりました。また、デジカメでのコリメート撮影にも良く使います。

周辺まで割と像質が良く、防具76EDでの星野観望では思わず時間を忘れてしまいます。

これまた2004年10月にオークションで買ったカサイのプローセル17mmです。1200円という安さに釣られて、先に手放したワイドアングル18mmのあと釜でやってきました。

1200円という価格の割には程度もよく、またLVシリーズよりもコントラストの良い見え味なので、日中の観測には重宝します。LVシリーズとほぼ同焦点になるという思わぬ副産物があり、LVと交換する際にピント合わせをせずに済むのも助かります。

ToUcamでの惑星撮影用として使ってもシャープな像が得られ、ホタロンと組み合わせて撮影するときの標準レンズとして使用しています。1200円でしたが、これはいい買い物でした。

2007年3月にゲットしたタカハシ Hi-LE2.8です。LVW3.5mmよりもさらに高倍率ながらも、像質がLVW3.5mmと同程度にキープできるのではないかと期待してオークションで入手しました。WB25につなげての感想は、やや像が甘くなるものの火星など輝度の高い惑星では模様が見やすくなり、実用域に十分はいる機能を持ったアイピースだと思いました。

アイレリーフは長いのですが、接眼レンズの径がオルソ並みに小さく、LVW3.5mmと比べるとのぞきにくいのが難点です。

2005年9月にオークションでゲットした、ビクセン LVW3.5mmです。3.5mmのアイピースのくせにLV30mm以上に巨大で、望遠鏡に付けるとバランスを著しく崩してしまうのが泣き所ですが、その見え味は特筆ものです。先に買ったLEシリーズよりもコントラストが良く、また色収差が全くと言っていいほど感じられません。さっそく火星を見てみたところ、これまでは明るい本体の中に埋没しそうだった薄い模様をはっきりと捉えることができ、主立った模様が手に取るように見えて驚きました。

難点は、先の巨大さの他に、ちょっとコーティングの処理に問題があるのか、ゴーストがチラチラっと見えることですか。集中して見ようとするとかなり気になります。

惑星観望用の標準アイピースとして一番活躍しています。

2006年12月にゲットした、ビクセン LVW13mmです。惑星撮影用の秘密兵器として買ってみました。LVWは上の3.5mmで素晴らしい見え味を提供してくれたので、撮影でもかなりの成果を上げてくれるのではないかと期待しましたが、土星撮影では期待通りの結果をもたらしてくれて大満足です。

眼視での見え味は、WB25に使うと月が視野いっぱいに広がり、像質の良さと相まってなかなか壮観です。球状星団をややクローズアップして見る時にも使えそうです。惑星観望には、ちょっと小さすぎて楽しめません。

どちらかというと、撮影目的で買ったアイピースです。

 

2007年8月にゲットした、ビクセン LVW8mmです。2007年12月に最接近を迎える火星撮影用に購入しました。上のLVW13mmは惑星撮影用としていい結果を出していますが、視直径の小さい火星には拡大率が不足すると予想し、オークションで出品されていたのを狙って入手しました。

2007815日時点ではまだ実践投入に至らず、どのような結果になるのか分からないものの、直感的には適度な拡大率と露出を得られるのではないかなーと期待しています9/10記:やや拡大率が物足りませんでした)

WB25に眼視用として使う場合、シーイングが悪いときの月のクローズアップに使えると思います。

2009年11月頃にゲットしたと思われる、ビクセン LVW5mmです。たしか2010年に最接近した火星撮影用に買ったと思いますが、小接近の火星を大きく撮るにはこれでも役不足で、そのまま部屋の片隅で約1年強眠ったままになっていました。

主力のLVW3.5mmやAV4mmの間を補完するアイピースとして、これまで眠らせていた分目一杯活躍させたいと思います。

 

2007年9月にゲットした、ビクセン AV4mmです。1990年頃に発売されたビクセンの高性能アイピースですが、短期間の発売にとどまり、そのせいかあまり市場に出回らない一品です。LVシリーズの前身とも言えるアイピースで、性能の高さには定評があり、AVブランドの希少性と相まって以前から手に入れたいと思っていたアイピースでした。

視野の広さや明るさではLVW3.5mmに及びませんが、像のシャープさとコントラストはこちらの方に軍配が上がります。WB25との相性が大変良く、空の条件が良くないときの常用品として活躍させたいアイピースです。

 

 

↓こちらは今は手元にない機材です。

このアイピースはミード製スーパープローセル15mm。2003年の水星日面通過観測用として7500円で買ったものです。でも結局日面通過は曇って観測できず、2004年の金星日面通過に再起をかけましたが、オリンパスデジカメとの相性が悪く(ケラレが大きすぎ)またもや活躍できませんでした。LVシリーズと比べると結構シャープな像でキレがあるのですが、反射防止用のコーティングの質があまり良くなく昼間の観測には向いていない気がします。

夜間の観測においては、視野の80%ぐらいから少し星像が歪みますが不快に感じるものではなく、コントラストがいいのでLV15mmよりもすっきりした視野になるようです。

ただし、デジカメでのコリメートでは視野のケラレが大きかったり、太陽観測にはソーラーフィルターを買ったりで、使用機会がとんと少なくなったために2004年9月に新天地を求めて旅立ちました。

ミード製ワイドアングル18mmです。2004年7月の中旬ぐらいにYahooオークションで入手しました。落札お値段何と2050円!めちゃくちゃ安い価格でした。ワイドアングルという名前から広い視野が確保できると思い星雲・星団にと買ったものですが、実際に見てみると、視野の半分ぐらいから星像が乱れ始め、視野周辺に至っては全ての星が星雲化(像が歪んでぼやけてしまい、雲状になっている)しているじゃないですか。中心部はLVよりも鋭い像を結んでいるように感じましたが、それだったらわざわざワイドアングルを選ぶ意味がありません。後で分かったことですが、このアイピースはミードの短焦点屈折用に作られたモノと言うことで、自分の望遠鏡との相性が悪かったようです。

結局上のアイピースと一緒に新天地に旅立っていきました。

オークションで買った、INTES-MICRO ST6mmです。「惑星観望の究極のアイピース」という紹介文に釣られて買っちゃいました(^ ^; 。かなり視界が狭く、惑星か二重星観望以外には使えそうにありません。おまけに視野絞りは綺麗な円形ではなく、でこぼこしていて、細部の作りの悪さは特筆ものです。更には、明るい天体を入れると決まった場所にゴーストが出て、頭が痛くなりました。

中心部の見え味はたしかにキレがあり、LV6mmと比べると惑星の輪郭はシャープなんですが…。

ED115Sでは6mmでもそれ程大きく惑星が見えるわけではなく、かといってVC200Lでは倍率が高すぎて本来の性能を発揮できる機会が少ないのが泣き所。つまり目的がイマイチはっきりしないのでした。あまり使う機会もなかったため、2004年12月に新たな活躍場所に旅立ちました。

2004年10月にオークションで仕入れたタカハシのアイピースHi−Or2.8mmです。

スリーブ径が31.7mmと思って大枚をはたいて買ったのですが、実は24.5mmだったことが後で分かりまして、オットット!と頭を抱えてしまいました。

このアイピースは今から15年ほど前に出た、骨董品の部類に入れてもいいアイピースです。

コントラストが良く、LV2.5mmよりもシャープに見えますので、惑星観望にはかなり向いていると思います。難点は、やっぱり24.5mmのスリーブ径ですか。アダプタを付け替えするのが結構面倒なためあまり使う機会がなく、谷Or4mmと入れ替わりで新天地に旅立っていきました。

ミード製の2×バローレンズです。ワイドアングル同様2004年7月の下旬ぐらいにYahooオークションで入手しました。落札お値段は3700円と安い価格です。

バローレンズは望遠鏡の焦点距離をのばして拡大率を上げるもので、防具76EDにつけてガイド精度を向上する目的で買いましたが、見事にピントが合いませんでちょっとアテが外れた格好となりました。ED115Sにつけて見たところ結構色収差が発生しました。同じ倍率でもバローレンズを使用しない方がすっきりと見ることが出来るようです。

そう言ったこともあってなかなか使用機会がなく、ホタロンで多大な出費をしましたので、その回収をするべく2004年12月に里子に出してしまいました。

2005年3月にオークションで買った谷 Or4mmです。谷のアイピースは惑星観望に定評があると言うことを常々聞いていましたので、安くで出品されたこの機会を狙って入手してみました。

LVアイピースのように内部にバローレンズを組み込んでいないため、見口は大変小さく、おまけに円錐状に絞られていますので、見るときは目を突くのではないかと一種の圧迫感を感じずにいられません。見え味の方は木星で試してみました。感想としては、LV4mmと大差ないように思えます。心持ちシャープかな?と感じるぐらいで、模様の描写力やコントラストに大きな差は認められません。

見るときの圧迫感に負けてしまい、2005年7月に新たな活躍の場に旅立っていきました。

                                              

カサイ HC Or12mmです。2004年9月にオークションでゲットしました。ED115Sで土星撮影をしていたとき、LV15mmではちょっと小さく、LV9mmでは暗くなりすぎるので、中間の12mmを探していてゲットしたものです。結果は拡大率が大きくなりすぎてLV9mmよりも暗くなってしまい、自分が採用している撮影システムで使用するにはちょっと不向きでした。

眼視ではなかなかキレが良くて、また周辺近くまで星像が乱れないのですっきりした見え味です。ついでに前の使用者がスリーブ内に植毛紙を貼っていてコントラスト向上にも一役買ってます。

しかし使用回数が少なかったため、2007年2月にten.さんのご友人の方にお譲りしました。

2005年11月にオークションでゲットした、ビクセン LV12mmです。木星、土星撮影用の秘密兵器として常々狙っていたアイピースでした。オークションで買った割には落札金額は8000円で、ほぼ新品で買う場合と大差ありませんでした(しかもその後格安で出品されたりするし)。

でも程度は良くてほとんど新品に近かったですからヨシとしますか。

木星や土星の拡大撮影に常用しているPL17mmに比べて、計算上若干拡大率が大きくなるので、撮影用の主力になるかと期待したものの、像が甘くてちょっと肩すかしを食らいました。

そういうことで使う機会がほとんどなく、2006年12月に旅立っていきました。

2004年1月に買ったビクセンLV4mm(中央)と、2004年10月にオークションで買ったLV2.5mm(右)です。いずれもED115Sで惑星を強拡大観望するために買ったものです。

LV特有のソフトな像質は高倍率では今ひとつで、使用機会はあまりありませんでした。

LV4mmは2007年2月、2.5mmは同3月に他の方にお譲りしました。

 

2005年4月にオークションでゲットした、タカハシ LE5です。LEシリーズは以前オクヒデ君が入手したときに見せてもらいましたが、コントラスト、キレともに抜群だったこともあり、機会があれば使ってみたいアイピースでした。今回、新品同様のLE−5を何と定価の半額で買うことが出来ました。これをホタロンに使用すると約180倍強となります。

木星を見た限りでは、コントラストは期待通りの高さで、LVと比べると木星の周囲に色が付かないので境界線もキリッと締まり、立体感のある木星を楽しむことが出来ます。視界も広く、周辺部まで像の崩れがないのもいいです。シーイングが悪いときの惑星観測に使っていましたが、2011年1月に他の方にお譲りしました。

 

 

 

 

 

                   

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