惑星の接近

 

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【金星と木星 2004年11月】

 

2004年11月上旬に、高度を下げている金星と姿を現し始めた木星が接近するという珍しい現象が見られています。5日には金星と木星の見かけの距離が0.5度と、およそ月の見かけの直径と同じくらいにまで接近しました。望遠鏡でも低倍率で同じ視野に見ることができ、金色に輝く金星と、4つの衛星を伴って黄土色に輝く木星の対比が見事でした。

2004年11月5日 6時6分撮影

撮影機材: EOS Kiss−D + ズームレンズ

EM200に同架して自動追尾

設定  :  AFモード 絞り5.6 ISO200

露出   : 6秒

 

 

薄明中の金星と木星の接近をカメラレンズで狙ってみました。

左上の明るい星が金星で、右下が木星です。

今はもうつぶれてしまったお風呂屋さんの煙突とのショットです。

この時間帯の接近距離は大体0.6度で、最接近前の状態でした。

 

2004年11月5日 6時2分撮影

撮影機材: ED115S + EOS Kiss−D(直焦撮影)

EM200に同架して自動追尾

感度設定: ISO800

露出   : 10秒

 

 

EOS−Dを望遠鏡に付けて、直焦撮影してみました。667mmの望遠レンズで撮ったものと思って下さい (^ ^

左の明るい星が金星で、右が木星です。

木星の周囲には4大衛星がほぼ一直線に並んでいます。

2004年11月5日 5時46分〜57分撮影

撮影機材: ED115S + EOS Kiss−D(拡大撮影)

EM200に同架して自動追尾

LV25mmのアイピースで27倍

感度設定: ISO800

露出   : 金星→1/250秒

        木星→1/80秒

        四大衛星→3秒

 

アイピースで拡大して撮ってみました。眼視ではお互いに接近している様子がよく分かるのですが、カメラで撮ると離れすぎてしまいました(T T

金星と木星と4大衛星では明るさが違うため、同じ露出で撮ることが出来ません。そのため、それぞれを適正露出で撮影した3枚を、画像処理ソフトで1枚に統合してみました。

原板はこちら

 

 

 

 

 

 

【金星と木星 2008年1月〜2月】

 

 

2008年1月29日 6時47分撮影

撮影機材: オリンパスCAMEDIA5050

手持ち撮影

設定  :  MFモード 絞り1.8 ISO400

露出   : 1秒

 

 

タイからの帰国途中、機内から手持ち撮影してみました。

このときは、金星のそばにある星が木星とは知らず、金星以外でこれほど明るい星があったか記憶を探りながら撮影しました。

薄明に照らされる雲海の上空を2つの星が明るさを競うように輝く様子は一種荘厳な雰囲気を感じました。飛行機ならではの眺めでした。

原板はこちら。

2008年11月5日 6時45分撮影

撮影機材: EOS Kiss−D + カメラレンズ

固定撮影

設定  :  MFモード 絞り5.6 ISO800

露出   : 1秒

 

 

最接近付近の金星と木星です。2004年の接近よりはやや離れているような気がします。

原板はこちら

 

 

 

 

 

【木星と天王星 2010年9月】

 

2010年9月17日 22時06分撮影

撮影機材: PH130SS + EOS−D X4(直焦撮影)

EM200に同架して自動追尾

感度設定: ISO400

露出   : 30秒

その他  : 3枚の画像をコンポジット後少し画像処理

 

 

2010年は木星と天王星が接近する現象が何度かありますが、そのうちの9月の接近の様子を撮影してみました。

木星と四大衛星は画像左側、天王星は右側矢印の先に写っています。

拡大撮影も狙ってみましたが、手持ちのアイピースでは残念ながら同じ画角には入るものがなく諦めました。

原板はこちら。

2010年9月19日 22時06分撮影

撮影機材: PH130SS + EOS−D X4(直焦撮影)

EM200に同架して自動追尾

感度設定: ISO400

露出   : 30秒

その他  : 3枚の画像をコンポジット後少し画像処理

 

最接近時の様子を撮影しました。すこーし角距離が小さくなったような感じはありましたが、拡大撮影ではやはり同じ画角に入りませんでした・・・。

原板はこちら。