タロウ 我が人生の友〜

 

 

自分がまだ中学生の時にひょっこりと現れて、たちまち家に住み着いてしまった柴犬の雑種です。どこかの飼い犬だった

のでしょうか、すごく人なつこくて頭がよく、人の気持ちを察知するのがうまい犬でした。

タロウが来てからというもの、我が家はあっという間にケモノ屋敷となってしまいました。とにかくあちこちから犬やネコが

やってくるのです。まるで、タロウが先鋒となって我が家の住み心地をチェックし「コレはいける」と分かった途端「野郎ども

俺達の住処が決まったぜ」を言わんがばかりに。

青年期のタロウ(奥はゴン)

 
若かりし頃のタロウは何と言っても鼻の周りの黒さと朝青龍のような

目がキュート。ここらあたりは雑種ならではで、血統書付きの柴犬と比

べるとどこかおっとりした表情がこいつの魅力です。人なつっこい性格

との合わせ業で近所でも「カワイイ」と評判でした(犬バカ?)。

ところで、若いときのタロウは上とか右の写真のように結構スリム

です。実際この頃はあまり食べず(と言うより好き嫌いが激しかった、

とも)、これで生きていけるんか?と心配するときもありました。

ところが、いつのときからか「オイは食べるときが至福の時じゃ

けん」とばかりに、バカスカ食う食う。

おかげさまで体重は二次関数的に増えて、

昔は抱っこできたのが、もはや地上数cm持ち上げることすら困難に!

昔の軽やかなフットワークが、今やドッテンバッタン見る影もなく…

まぁ、それでも良かったんだけど。。。

熟年期のタロウ(そばのネコはキジ

 
                                       おじいちゃん手前のタロウは左の写真のような感じです。

                                       大分鼻の周りが白くなりました。

                                       また、結構自己アピールの強く、近くにネコでも来ようもの

なら、ガッと威嚇してこちらを冷や冷やさせた犬でしたが、

それもすっかりなりをひそめ、こんな2ショットまで許す程に。

タロウの周りには犬やネコがいつも集まっていて、「やはり

                                       この家の中心はタロウなんだな」と思わせるものがありました。

                                       余談ですが、このころはかなりの呼び名が付いて、タロウと

呼ぶのは親父だけ。大抵は、タンコちゃん、タコちゃん、タロ

チン、タロベェなどなど。おかしくなったか、ウチの家は!!

 

晩年期のタロウ

 
                                       

晩年期のタロウはお尻にできたデキモノ(ガンの一種らしい)

に悩まされましたが、それでも元気に余生を過ごし、今から

3年前に天寿をまっとう。

郊外のペット霊園で安らかに眠っています。

一緒に暮らして10数年、色んな思い出を残してくれたタロウ

は、自分にとっては一生の友、両親にとってはもう一人の息

子のような存在でした。

 

 

 

 

 

 

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