tom

 

 
 

 


ト ム ゴンの血を引く臆病犬?〜

 

 

タロウ、ゴンが住み始めてから3年くらい経った後に家の近くの公園で捨てられていたのを、我がグレイトマザーが拾ってきた

犬です。拾ってきたときはまだ腕の中にすっぽり収まるぐらいの小さな小さな白い雑種でした。なぜか左の後ろ足に障害が

あり、全く動かすことが出来ません。

この犬、捨てられるまでにどんな過酷な人生(犬生?)があったのでしょうか、非常に臆病で警戒心の固まりみたいな犬です。

頭を撫でようとすればビクッと跳ね上がり尻尾を巻いて家の片隅に走り去り、何とか撫でることは許してもブルブルブルブル、

震えまくり。腹を見せて「さぁ撫でろ」と要求するタロウとは対照的でした。

「頭を撫でさせない」「警戒心が強い」ということで、まず連想したのは

こいつの親はゴンでは!?

と思いました。いや、親共々未だにそう信じて疑いません。そういわれてみれば鼻の輪郭当たりはゴン譲り?ゴンから野性味を

取って、目を少しクリッとすればあら不思議、トムになるのです。もちろん真相は分かりません。

トムとミケ

(とにかくミケはトムを慕っていた)

 
トムと言う名前は、私達がつけた名前ではありません。実はこの犬一時期

近所のおじいちゃんにもらわれていきました。その時に命名「トム」と名付け

られたそうです。何でも前に飼っていた犬の名前だとか。

ところがトムはおじいちゃんの家で幸せに暮らしました…という訳ではなく、

とにかく慣れなかったそうです。どんなにおじいちゃんがいくら愛情をそそごう

とも、ひとつも応えてくれない。おじいちゃんがいくら豪勢な食事を与えようと

も、我が家の貧相な食事しか口にしない(勝手に食べに来る。終いにはその

まま我が家に居着く始末)。そんな日々を繰り返した挙げ句、いつの間にか

我が家に居候することになったのでした。

トムのホントに慣れないヤツですが、性格は小さな頃から穏やかで自分から

争いごとはせず、おまけに先輩風を吹かさないという優等犬です。

左の写真のように、ネコがすりすりしても一切気にかけず、好きなようにさせ

てやる、気だてのいい一面も。どういう訳かミケが一番トムを慕っていました。

今やトムもすっかり年をとり、耳も遠くなって、若かかりし頃あれだけ素早かった身のこなしもヨボヨボっとなっちゃいましたが、

まだまだ健在。タロウやゴンがいなくなった今、一番の古株として人生の妙味を他の犬どもに教えてほしいものです。

ちなみに、あれだけなつかなかったトムですが、ここ数年間はようやく自分からスリスリしてくるようになりました。どこか

ぎこちない寄りつき方ですけど、少しづつ過去のトラウマがなくなりつつあるのかな、と思う今日この頃です。

 

ゴンの安らぎ

 
 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


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