バ バ ァ 若い頃からこの名前〜

 

 

グレートマザーの言によれば、このネコとの出会いは衝撃的だったといいます。

1992年、まだ愛らしい仔猫だった頃、事もあろうに我が実家の便所に落っこちたのです。ちなみに我が実家のトイレは純然たる和式。2mなんなんとする高さから落っこちたコイツは見事なまでにウ○コまみれになり、引き上げるのに相当苦労したと言います。そりゃそうだ。

それがあってか仔猫の時からコイツの挙動には常に監視の目が注がれ、少しでもトリッキーな動きをしようものなら家中大騒ぎになったそうです(自分はその頃県外に出ていたので、家から届く手紙の情報以外はよく事情を知らない)。

 

 

そんなちびネコも、1年後にはきれいなブチネコとなり左の写真のように、可愛い可愛い仔猫の母となりました。このころ、「ババァ」という名前で呼ばれるようになったと思います。まだ若いのに、既にババァ呼ばわりとは何とも不憫な…。

実家にいるネコは結構育児が下手で、生んでもすぐ死なせてしまう事が多いのですが、ババァは初産ながら子育てもソツなくこなし、3匹の仔猫のウチ2匹(♂)は健康なウチに他の人にもらわれていきました。成功の秘訣は育てる場所が終始家の中で、外に連れ出さなかったのが大きいと思います。多分ババァが小さい頃から家の中で育ったので環境に慣れていたからなのでしょう。

ところで、誰からももらわれることのなかったもう1匹のネコ(♀)はこの後もグングンと大きくなり、親を凌ぐほどの巨漢ネコへと成長しましたが、これはまたいずれ。

 

ババァはネコには珍しく散歩好きで、自分が犬の散歩に連れて行くと必ず後ろからさりげなくついてくるネコでした。しかも尾行するかのように、物陰に隠れながら…。お前は探偵か!

まぁついてきてくれるのは嬉しいのですが、散歩コースは自動車道路を横断したりするのでむしろ轢かれやしないかと不安でたまりません。これは犬の散歩なのです。当然犬とネコではペースが全然違うし、ババァはネコなのに動作がトロイのです。道路を横切るときものんびりとてくてく歩いてくるので、いつもハラハラドキドキ(ババァは抱かれるのが嫌いなため、見守るしか手がない)。しかしそんな心配とは裏腹に、事故に遭遇することはありませんでしたが。

 

 

年を取ると、もはや自分一人で家の周辺半径200m圏内を放浪するようになり、あちこちで飯をねだってはしばらくそこに居座る生活を続けるようになりました。多分、これは自分の実家に住み着くネコが多くなり、うっとうしくなったからではなかろうか、という説が有力です(ババァも割と孤独を愛するクールなネコ)。

たまによその家に居座ったという情報を聞いて、こっそりと生活風景をのぞいてみたりもしましたが、大抵は左の写真のような置きネコ状態だったですね。

うーーん、こんな凍てついた目でジッと座られると、招き猫にはならないと思うぞ?ババァ…。

 

 

 

 

 

 

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