アサヒ 本生シリーズ

 

                         オフタイム      ゴールド     クリアブラック 【New】

  

本生オフタイム

 

アサヒ本生には、本家赤の本生。糖質を抑えたアクアブルーがリリースされています。それに加えて、2004年3月17日、新たにオフタイムという新しいファミリーが追加されました。何と苦み40%オフ。…何で苦みを抑えるの?と思わずにいられない不思議な発泡酒です。明らかにメインのターゲットは淡麗好みの女性

と思われますが、苦みが特徴のビール/発泡酒なのにその個性を取り払っていいものでしょうか。オフタイムがプレスリリースされたときから思ってきたことですが、先日の星見会の時船長っも同じ事を言ってました。やっぱりそうだよねー。

マーケット調査の結果なのでしょうが、苦みという一種の背骨とも言えるべき味を取るのにはあまり賛成できません。

オフタイムのパッケージはグリーン基調。淡麗グリーンラベルの対抗馬ですね。オフタイムと言うぐらいだから、英国調に紅茶のような色をもってきて良かったのではないでしょうか。

飲んでみました。…??それ程苦さが抑えられているような感じはしませんね。て言うか思いっきり苦いですよ。本家の本生の方が苦くない気がするのは錯覚でしょうか。そう思ったら、船長っも「それほど苦みが抑えられてないよねー」と言ってましたので、やっぱり苦いんですかね。味は全体的に薄めです。また飲んだ後しばらくしてから甘ったるく感じられるのが気になります。実際に飲んでみると普通の発泡酒で、「アサヒの」「本生シリーズ」という鳴り物入りで発売された割には…という印象です。

どうも、アサヒの発泡酒に対してはいいインプレがないですねー。個人的な恨みはないんですが、「アサヒだから」という過剰な期待が余計な先入観を入れてしまうのでしょうか…。

 

本生ゴールド

 

2005年2月23日、アサヒの発泡酒「本生」にゴールドが加わりました。スタンダードな赤、カロリー控えめの青(アクアブルー)、苦みを抑えた緑(オフタイム)に続いて4本目となります。

ここのところ、カロリーや苦みを抑えて比較的飲みやすさ重視の傾向があった本生ですが、このゴールドは「飲みごたえ」にウェイトを置いているものと思われます。セールスポイントは、

  ◆アサヒが独自に開発したと思われるリッチ酵母の採用→味と香りを豊かにする

  ◆ファインアロマホップの採用→キレのある苦み

  ◆副原料にを採用→味にふくよかさを持たせる

  ◆海洋深層水大麦エキスを使用→??酵母の発酵を促進??

ということで、本格的な・・・と言ったら変ですけど本来の<ビールの味に極力近づけた>発泡酒に仕上げていることが伺えます。これは久しぶりに期待出来そうな一品になりそうで、発売されるのを今か今かと心待ちにしていました。

発売日当日、いつものように2本だけ試し買いしてみました。さすがに金色のパッケージは存在感があり、店頭でも十分に目立っていました。パッケージデザインは購入意欲を持たせる上で有効だなと改めて思う次第です。

 

さて、早速飲んでみましょう。・・・むむっ、口に含んだ瞬間から苦さが押し寄せてきます。これはちょっと驚きです。大抵は口に含んでしばらくしてから苦さを感じるのですが、本生ゴールドは口にした瞬間に苦みを感じます。まだ心の準備が出来ていない状態だったので、「こりゃ一本取られたバイ」と目を押さえてしまいました。苦み自体はそう強い方ではなく、ジワ〜っと余韻を持たせつつ緩やかにフェードアウトしていきます。

そして、それと入れ替わるようにふくよかで甘みのある味わいと心地よい刺激感が程よくバランスされて口の中全体に広がります。淡麗や普通の本生のような甘ったらしいものではなく、ちょうどご飯を噛んでいるときに感じる甘さに似ています。喉ごしの方はキレは少なく、余韻を残すような深みのあるものに仕上がっているように思えます。発泡酒にありがちなフラットで無機質な味わいは一切なく、かなりビールの味に近い出来だと思います。深みがあるという点ではサントリーの純生や冬生も同等ですが、ゴールドはそれよりも1段上のレベルです。本生シリーズでことごとく失望させられた自分としては、正直ここまで美味しいとは思いませんでした。もし自分が「発泡酒の中で何が一番オススメか?」と聞かれたら、この本生ゴールドを挙げるかもしれません。納得してもらえるだけの美味しさはあると思います。

 

クリアブラック

 

アサヒから、2006年9月5日に限定的に黒の本生が発売されました。元々、昨年キャンペーン商品として販売されていたらしいのですが、好評を博したらしく、今年も点綴販売に踏み切ったようです。

黒発泡酒はこれまで「極生 生黒」しか出ていませんでした。生黒は味も黒ビールに近いものがあって、なかなか美味しい発泡酒で、他のメーカーも追随して発売するかな、と思いましたが、結局生黒以降の4年近く出ることはありませんでした。丁度発泡酒が雑酒に押されて需要が伸びなかった時期だったと言うこともあるのでしょうが、黒発泡酒自体あまり人気がないのかもしれません。それだけに、期間限定とはいえ黒発泡酒を出してきたアサヒの新商品にはちょっと期待するものがあります。

飲んでみた感想としては、ロースト麦芽の味が良く出ている発泡酒だと思いました。飲んだ瞬間から、口の中にカラメルのような味わいが広がって、生黒に負けず劣らず黒ビールに近い味を実現しています。黒ビールの中には後味にちょっとクセが残るものもありますが、クリアブラックは「クリア」の商品名通りすっきり感があって、黒ビールよりも飲みやすいように思われます。ちなみに、生黒ファンのウチの親父が飲んだ感想は、「生黒の方がコクがあってうまい」ということでした。コクの大小は好みの分かれるところでしょう。

それでも、クリアブラックは黒発泡酒として、良く仕上がっている一品です。出荷は11月までと言うことですが、おそらく年内一杯は買えると思いますので、試しに飲んでみてはいかがでしょうか。

 

 

 

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