キリン ブラウマイスター

  

キリン ブラウマイスターは通常は飲食店でしか飲むことの出来ないビールですが、2005年の8月3日にセブンイレブン・イトーヨーカドー系列の店舗に限定して缶が発売されました。これの利点は既に出回っているビールですから開発のための時間が不要で、コストを極力抑えることができることが挙げられるかと思います。とは言え、キリンにしてみればプレミアムビールに位置するこのブラウマイスターを安い価格で出そうとはせず、350mlで255円となかなかの値段で出していましたが。

ブラウマイスターは3種類のホップ(アロマホップ、ファインアロマホップ、毬花ホップ)を使用し、また副原料に上質な米を使用することで、芳しいホップの香りとふっくらした旨みを追求したということです。

 

 

キリン ブラウマイスター

ではキリンのマイスターが造り上げたこのビール、いざ飲んでみましょうか。はい、グビッと・・・。

うーん、思ったよりも苦みが少ないですね。透明感のある飲み口であっさりしています。ちょっと酸味が効いているのか、飲んだ瞬間から酸っぱさを感じ、後味はこの薄い苦みと酸味が残ります。米を使用している割にはふくよかさが感じられないのが惜しいところですが、コクはそれなりにあるのはやはりビールですか。

飲んでいるときから、どこかで味わったことのあるビールだなぁ、と思っていたのですが、これ有機農法ビールのとげとげしさを少し柔らかくした感じによく似ています。全体的にドライでパサパサした感じがするのです。苦み、コクなどそれぞれの味わいが統制なくばらばらにやってきて、自分だけアピールして消えていくような、チームワークがない味わいという印象があります。色んな要素が交わって新しい味を醸し出す日本的なビールとは違う次元のものです。

どちらかと言えば、これを飲むよりはまだ一番搾りの方がマシかも。

 

 

 

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