キリン REFRESHING

 

先日Yahooのトピックスを見たところ、コンビニとビールメーカーが共同開発した商品が多くなってきたという記事を目にしました。

たとえば、キリンは2年ほど前にハニーブラウンを発売しましたし(その後全国展開して、あっさり消失)、チルドビールも元々はコンビニで限定発売されていました。アサヒもこだわりの極みなんかは普通の酒販店にはなく、コンビニのみの発売です。

コンビニでしか買えない商品が増えてきた背景には、ビールメーカーとしてはマーケット調査のための試験的な販売がありますが、コンビニ側にも独自のブランドを発売することで集客力をアップする狙いがあるそうで、新しい戦略を模索する点で、お互いの思惑が一致していることが1つの理由ではないかと思います。

そんな中で、8月2日にファミリーマートから「リフレッシング」という発泡酒が限定で発売されました。メーカーのHPには全然情報がなかったので気付かなかったのですが、たまたま立ち読み目的で寄ったところこれを目にした次第です。

雑酒全盛のこの時期に発泡酒を販売するというのも結構勇気が入ったのではないかと思います。リフレッシングの特徴は、缶にも記載されていますが以下の通りです。

  ・白ワインのような香り

  ・乳酸発酵で酸味の効いた味。

  ・後味すっきり

コンビニでの発売は、値付けが高い分コンスタントに売れ行きを維持するのは難しいものです。初めは自分のような珍し物好きがパクッと食いついてくるでしょうが、果たしてどれだけ消費者の心をわしづかみ出来るモノでしょうか。それにはやはり味が第一だと思います。あれこれと思いを巡らしつつ3本ほど試しに買ってみました。

 

では、飲んでみましょう。・・・。おっ、たしかに酸味が効いて軽やかな味わいじゃないですか。喉ごしはさっぱりしていて、飲んだ後にほんのりと苦みが残って「発泡酒を飲んでいる」という実感があります。酸味が醸し出すフルーティさも味わいに新鮮さを与え、舌の上に広がる刺激感が心地よいです。果汁は一切入っていないのに、アサヒのフルーツブルワリーよりもこちらの方がよっぽどフルーティに感じます。

さすがにビールの味に限りなく近い本生ゴールドと比べると味の深みは及びませんが、こちらはライトな感覚で楽しめる発泡酒と言えるでしょう。キリンの発泡酒と言えば淡麗ですが、自分はこのリフレッシングの方が女性にも受け入れやすいと思います。必要以上に水っぽくなく、味わいに引き締まりがあり、後味も淡麗よりスッキリしていて嫌みがありません。

リフレッシングはキリンが狙ったとおりの味に仕上がった発泡酒だと思います。コンビニのみの限定発売と言うことで、若干値段が高いのがマイナスポイントですが、フルーツブルワリーを飲むのであれば、こちらを選択する方が正解でしょう。これで人気が出れば、コンビニを卒業後広く一般の酒販店で取り扱われることになるかもしれません。そうなることを期待しましょう。

 

 

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