キリン ハニーブラウン

 

ローソンで試験的に発売されていたハニーブラウンが、パッケージを一新して2004年2月14日に全国の酒販店で発売されました。価格も他の一般的な発泡酒と同じ145円に設定しています。

内容そのものは、キリンのホームページを見る限りでは特に変わっていないようです。それなのにコンビニで売っていた価格よりも10円ほど安いというのは、どういうマジックを使ったのでしょう。自分のチープな頭で考えられるのは、やっぱり缶デザインの簡素化が真っ先に浮かびますが、その他生産量を更に増やしてコストを下げたとか、使用原料を少し安めの物に変えたとか…。ご存じの方がいれば教えて欲しいものです。

 

 

キリン ハニーブラウン(350ml)

 

ハニーブラウンのパッケージは、クラシックラガー缶のような少しシックなベージュ色をバックは変わっていませんが、ロゴのデザインがずいぶんシンプルになりました。はちみつをイメージしてゴールドをあしらったちょっと高級志向のデザインとでも言いましょうか。絵画的な前のパッケージも良かったですが、こちらの方も独特の存在感があっていいかと思います。

ジョッキについでハニーブラウンの色を見ましたが、もちろん前と変わらずはちみつのような鮮やかな琥珀色でした。

飲んでみた印象ですが、まず飲んだ瞬間に舌全体をビリビリした刺激が包みます。しかし苦みがあるわけではなく炭酸がシュワーッとはじけるような刺激も何ら変わっていません。苦みが全く感じられないことに加えて後味はかなりすっきりしていますし、淡麗のようにちょっと不自然な甘ったるさが感じられません。かといって味がないのかというとそうではなく、はちみつのほのかな甘みが最後まで口の中に余韻を残し、炭酸の刺激と相まって後からジワリと旨みを醸し出します。惜しむらくは麦の味が少なめかな?と言うことですが、無機質な味よりも甘味の効いたものを好む人には受け入れやすい仕上げになっています

前回は、「サントリーの楽膳に飲み口が似ている」ということで、ハニーブラウンの炭酸を抜いてもう一度楽膳と飲み比べてみようかな、と思いましたが、価格が145円になったことでいよいよ試してみたくなってきました。ただ、当の楽膳が「美味楽膳」にシフトしたことで、飲み比べする意義がなくなってしまったので、やはり見合わせです。

 

 

 

<初期バージョン>

 

こちらは2003年にキリンがローソンで限定販売した初期のハニーブラウンです。名前から想像できるとおり、原材料にはちみつを使用しているのが特徴です。大方の発泡酒は後味に少し甘ったるさが残ることが多く、これが発泡酒の欠点の一つではないかと個人的に思うのですが、はちみつを使用することによってさっぱり感が得られるのではないかと密かに期待していました。その反面、ビールにはちみつを入れるなんて邪道じゃありませんか?なんて否定的な考えもあったり、いろんな意味で注目したい発泡酒ではあります。

ハニーブラウンのメーカー希望小売価格155円と普通の発泡酒よりも割高で、おまけにローソンでのみ販売されるため値引きは一切ありません。普通のディスカウントで販売しても儲けが出ないほど元値がかかっているのでしょうか。でもこれだけ高いと、自分はとても買いだめする気分にはなれません。大抵、出張に行ってちょっぴり財布の紐がゆるんだ隙に買って飲むぐらいです。

 

 

ハニーブラウンのパッケージは、クラシックラガー缶のような少しシックなベージュ色をバックに、何と言うんですかね、パステル調というのかエッチング調というのか(すいません、美術はとんと無知なので)、とにかく絵画を思わせるデザインをあしらった独創的なものでいい雰囲気を出しています。まさかこのデザイン料が価格に大きく影響しているのではないでしょうね??と疑いたくなるほど凝ったパッケージだと思います。

今回はジョッキについで飲んでみました。というのもハニーブラウンの色を見たかったからです。飲む前の自分の予想としては「ブラウン」というぐらいだから、おそらく色は黒、だとするとひょっとしたらハニーブラウンのベースは「生黒」なのではないか。と思ってそれを確かめるためジョッキに注いでみたのですが、その予想はあっさりと外れました。ちょうどはちみつのような鮮やかな琥珀色でした。まさに「ハニーブラウン」です。

飲んでみた印象ですが、まず飲んだ瞬間に舌全体をビリビリした刺激が包みます。しかし苦みがあるわけではなく炭酸がシュワーッとはじけるような刺激です。全体的にすっきりしていて、柑橘系は配合されていないのですがどことなく柑橘っぽい味がしてなかなか新鮮です。このあたりにはちみつが効いているのでしょうか。発泡酒で気になる甘ったるさがなくその点でも他の発泡酒よりも飲みやすいように思われます。サントリーの楽膳に飲み口が似ていて、ちょうど楽膳に炭酸の割合を増やしたらハニーブラウンに化けるのではないかと思います。今度ハニーブラウンの炭酸を抜いてもう一度楽膳と飲み比べてみようかな??でもそれをするために155円を費やすのは…。

 

 

 

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