サントリー ビアヌーボー

 

 

限定醸造は第3弾。今度はサントリーから販売されている「ビアヌーボー」です。明らかにボージョレ・ヌーボーのパクリとしか言いようのないこのブランド、たしか初めて発売されたのは昨年ではないかと思います(もし違っていたらごめんなさい)。こちらも穫れたての麦芽とホップを使用したまさに初物。全く持ってウズウズさせてくれるじゃないですか。

ビアヌーボーの特徴は、収穫したばかりの麦芽とホップを使用していることに加えて、麦芽100%のオールモルトビールと言うことに尽きます。キリン毬花はコーン・スターチとか言った副原料を使用しているのに対して、こちらはエビスビールと同じ本格派。それでいて価格は毬花を初めとする平均的なビールと同じ218円(メーカー希望小売価格)ですから、価格面からみればお買い得といえるかもしれません。

 

 

サントリー ビアヌーボー(350ml)

ビアヌーボーのデザインは、昨年とはうってかわってえらく派手なイメージになっちゃいました。昨年はカーキ色でたしかザラザラした触感の非常にシックなパッケージだったんですが。今回のコンセプトは「お祭り」だそうですから、賑やかにしたんでしょう。ここいらあたりは西洋的な雰囲気を感じます。個人的にはゴテゴテしすぎで好ましくないですけど、それは好きずき。少なくとも目立つのは間違いありません。実際お酒のコーナーでは群を抜いた存在感があり、「おっ何か新しいビールが出ているぞ」と思ったモノです。

缶を空けると淡泊な香りがしましたが、それとは対照的に味の方はまろやか系です。サントリーはこれを「すっきりした旨み、爽快な苦み」とうたっていますが、自分の印象は全く違っていて「濃厚な旨み、全くない苦み」。エビスビールから苦みを取ったような飲み味で美味しいです。口に含んだ瞬間甘くて芳醇なコクが口いっぱいに広がり、少しばかりの刺激感が舌をつついた後、喉を通ればまろやかさがいつまでも口の中に残ります。残ると言っても元々がクセのない素直な味なので嫌みな感じは一切ありません。目を閉じて余韻をじっくりと楽しめるようなふくよかさです。

こんなビールが1年を通して発売されるようになれば、一番搾りはおろかエビスビールにとってもかなりの脅威となるに違いありません。それだけ深みのあるいいビールです。是非一度は飲むことをオススメします。

 

 

 

 

                                          インプレに戻る