サントリー テーブルビアシリーズ

 

                               茜色の芳醇    Half&Half

 

茜色の芳醇

船長っの家に遊びに行ったとき、キリンの「まろやか酵母」という330ml入りの瓶ビールを飲ませてもらいました。最近コンビニでしか買えないビールが増えてきていて、その「まろやか酵母」もその中に一つなのですがこれがまた美味かった!!久しぶりにむむぅっと唸るビールに巡り会えた気がします。

そこで、再度飲んでみたいと思って近くのコンビニに立ち寄ったのですが「まろやか酵母」は置いておらず、その代わりと言っては何ですがサントリー「茜色の芳醇」をゲットしました。

サントリーはこれらのビールを「テーブルビア」と区分しているようです(何のこっちゃかよく意味が分かりません)。

サントリーはこの前にもテーブルビアシリーズを出していてその時は「琥珀色のくつろぎ」というアルトビールだったそうです。今回はメルツェンビールを出してきました。

メルツェンビール??聞き慣れない種類です。自分が知っているビールと言えば、ピルスナー、ヴァイツェン、シュタウトぐらい。メルツェンとかいうまるでワインのような種類のビールがあるのかちょっと調べてみました。すると、うわー聞いたことのないビールの種類があるわあるわ。単に自分が無頓着だっただけのようでした。とは言えメルツェンというのはなかなか見当たらず、ようやくここのHPでメルツェンビールを見つけることが出来ました。

それによりますと、メルツェンビールは下面発酵ビール(発酵の終わり頃に酵母が下に沈むタイプ)の一種だそうです。またサントリーによるこのビールの特長としては芳醇でコクのある飲み口のビールであると紹介されています。

さてさて、茜色の芳醇はこれまでの缶ビールではなく瓶ビールです。結構懐があるように見えるのですが容量は330ml。何と缶ビールよりも少ないくせに価格は238円もしました。限定発売と言うことで価格は高め設定なのは仕方ないのかもしれません。ラベルは夕焼けをイメージしたデザインでまさに銘柄そのもの。またビールの色も赤褐色で非常に鮮やかです。

飲み味の方は濃いくちという割には意外にもあっさり目。苦みの少ない大人しい味です。コクもそこそこ、まろやかさもそこそこ、キレは少なめ。実に平均的なビールです。これは限定醸造ということでちょっとリッチな気分で…、要するに雰囲気で飲むようなビールですね。コストパフォーマンスを考えた瞬間に現実に引き戻されますので、くれぐれも払ったお金のことは考えませんよう…。

 

 

Half&Half

 

サントリーテーブルビアシリーズ第4弾は黒ビールとピルスナーのブレンドを出してきました。自分がハーフ&ハーフを初めてやってみたのは、2年前にアサヒ黒生が大々的に売り出しをかけていた頃で、ハーフ&ハーフ用のグラスを手に入れたことがきっかけでした。

そのあと、エビスの黒を普通のエビスで割ってみたり、キリンの極生と生黒を割ってみたりしてみました。

ハーフ&ハーフをしたからと言って特別に旨さが引き立つと言うわけではありませんが、黒ビール独特のくさみをピルスナーが緩和してくれ、黒ビールの香ばしさとコクを適度に保ちつつも、より飲みやすくなるところが魅力と言えば魅力でしょう。特にエビスのハーフ&ハーフは単体では味わえない深みが出てきてなかなかいいです。

瓶のデザインは渋い!!ほのかに高級感が漂うパッケージと思います。ラベルの上半分は黒ビールの色を、下半分はピルスナーを表現し中央でグラデーション気味に融和しているところにHalf&Halfを強く意識させます。裏側のラベルには、このビールのコンセプトが簡潔にまとめられていて、「ビールのブレンド比率、行程にこだわった、テーブルビアでしか味わえない深い味わい」としています。そのこだわりやいかがなものでしょう。第3弾だった「茜色の芳醇」では肩すかしを食らったのでここは是非期待したいモノです。

飲んでみました。お?結構苦みが効いてますがそれ以外の味がほとんどないです。苦みが消えてくると甘みが僅かばかり出てくるものの、ビールらしい深い味はちょっと感じることが出来ません。ちょうど鼻が詰まっているときには何を食べても味を感じることが出来ない状況と同じです。思わず鼻からフンフン空気をはいて必死に味を感じようとしたのですが、無駄な努力でした。自分の味覚がおかしいのかなぁ?

残念ながら自分はこのビールの良さが分かりませんでした。大衆版のモルツ黒生単体とどちらがいいかと問われたら、モルツの透き通った味わいに軍配を上げます。スペシャルなビールだからといって構えて作らなくていいですから、素直に味わえるビールが望まれます。次のテーブルビアに期待しましょう。

 

 

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