サントリー 夏生シリーズ

 

  

2004年6月8日、サントリーからついに夏期限定の発泡酒「夏生」が発売されました。これで、1シーズン全ての「○生(○:春・夏・秋・冬)」が揃ったことになります。

夏生のコンセプトは「のど鳴るうまさ」。夏らしくすっきりした味わいに仕上げているようです。ちなみにこの1年間の「○生」シリーズはどのようなインプレだったかと言いますと、

 

    秋生: 秋らしく麦の味を強調してクセを全面に押しだしたサントリーらしい味

    冬生: 「すっきり旨口」と銘打ってるが、その実コクがあってマイルドな飲み味

春生: 舌にビリビリッと来る刺激感の強い飲み味で、コクもそこそこ

 

というものでした。いずれもキレがある商品は無かったように思いますので、夏生あたりにこの「キレ」が出てくるのではないかと予想しています。

 

サントリー 夏生(350ml)

 

パッケージの方は、青を基調に海と入道雲をあしらった夏らしいデザインですが、ベースは冬生ですね。店頭に並んでいるのを見るとどうしても「冬生がまだ並んでいる」と思ってしまいました。春はピンク、秋は赤ということで各シーズンの色づかいをかえているシリーズですので、多分今シーズンの冬生は他の色に変えてくる可能性があります。

飲み味の方は、さらりとしていて飲みやすいものでした。夏生のサイトに行けば「苦みを抑えたすっきりした後味」というコンセプトが書かれてありますが、後味にいやらしい甘みが残ることもなく、たしかにその通りの飲み口だと思います。意地悪く言えば個性なさ過ぎ。「ただひたすら飲んで飲んでほろ酔い気分になって下さい。それが夏なんです」と言わんばかり…なんですが、淡麗系の味だからガンガン飲めるかというと、この夏生、炭酸をめっぽう多く含んでいるため飲めば結構お腹に溜まるので、そうたくさん量を稼げるものでもありません。なぜまた炭酸が多いかというと、「のど鳴るうまさ」の「のど鳴らせ」を実現しているからです。ならば、もう少し味に深みを入れてほしかったな、と思います。自分お得意の言葉で表現すれば「パンチの効いた味」っすよ。それが夏というもんです。申し訳ないっすが、6本飲んで飽きてしまいました。

自分としては、昨年キリンから発売された「8月のキリン」の方が好きです。今年は「小麦」という銘柄が出る予定なので発売されそうにないのが残念。

 

 

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