サントリー冬生シリーズ

 

                        2003年版  2004年版  2005年版  2006年版 【New】

 

【2006年版】

 

 

 

 

今年の冬生は、去年までのメルヘンチックなデザインとはガラッと変わって、「エイ、らっしゃい系」になっちゃいました。4年ほど前に出ていた冬道楽に立ち戻ったかのようなデザインです。

味わいそのものは変わりなく、無機質でイガイガしたドライな飲み口です。まろやかでコクがあった頃の冬生が懐かしい・・・。

 

【2005年版】

 

 

冬生は、今回は遅くて2005年11月8日にリリースされました。普通、冬限定は10月に出ることが多いので、もしかしたら冬生は絶版になったのか?と心配したのですが、どうやらそれは杞憂に終わったようです。

それにしても今回の発売は遅れに遅れました。季節的にはちょうどいいとは思うのですが。

飲んでみたら、去年までの柔らかな味わいは全く影を潜め、パサパサ、とげとげしいのどごしになってしまいました。コクなど望むべくもなく、これのどこが「ふくよか」なのか、と。どこが「旨口」なのか、と。

ならば味わいにキレがあるのかと言えば、確かに刺激がパーッと口に広がるのですが、どこか薬品っぽく不快で、半分も飲むと飽きてしまいました。去年の実績から、決して今年も裏切らない味になるだろうと踏んで6本セットを買ったのに、どうやら残り5本は我慢の飲酒を強いられそうです。

今年こそは白麒麟と冬生で「ふくよかさ」対決が見られるものと期待したのですが、白麒麟がマイルドな味わいを増したのとは逆に、冬生はドライな味わいに変わってしまったのは全く持って残念です。

2005年度の限定発泡酒は、どうひいき目に見ても白麒麟がオススメです。薬品と化した冬生はとてもとても・・・。

 

 

【2004年版】

 

 

冬生は、2004年10月19日にリリースされました。

昨年の冬生は「すっきり旨口」がコンセプトでしたが、飲んだ感想は意外にも白麒麟にあるはずのマイルドさが際だち、それはそれで大変いい飲み口ではありました。今年も「すっきり旨口」路線は変更ないようですが、今回はどのような味に仕立て上げたのか気になるところです。

デザインは、冬の森の中をそりに乗った子どもがトナカイに引かれている情景で、メルヘンチック、かつ温かみを感じます。ベースのデザインは昨年のものとほとんど変わりません。見ようによっては昨年の1コマから続いているような気がしないでもなく、もしかしたらストーリー性のあるデザインで今後固めてくるかもしれません。もっとも、「夏生」のパッケージを見て「今年の冬生のデザインは一新する」とした読みは見事に外れましたから、この予想はあっさり覆されるかも。来年はどういうことを書いているか見ものです。

気になる飲み味の方ですが、…むっ、昨年よりもすっきり感が出ています。飲んだ瞬間に甘くホワリとしたまろやかな味わいが口の中を包み、舌の方から優しい刺激がシュワッと心地よく響いてきます。相変わらず純生の甘みとまろみに心持ち爽快感が加わったようなもので、これほど味に深みのある発泡酒はそうお目にかかれません。はっきり言って美味いです。発泡酒にありがちの甘ったらしさは若干残るのが痛いですが、淡麗や本生に比べればさほどのことでもなく、また単体で飲んだ場合の印象ですので、むしろこってり系の鍋と一緒に飲んだ場合柔らかな余韻として残るのではないかと思います。

今年はサントリーは春夏秋冬、全ての季節に限定発泡酒を揃えましたが、自分はこの冬生が一番美味しく感じます。

2004年版の冬生、コンセプト通り「すっきり旨口」をしっかり生かした味わいになっています。今年も白麒麟よりはこちらの方をオススメします。

 

 

 

【2003年版】

 

 

サントリーも冬季限定で発泡酒を出すメーカですが、今年も出してきました。サントリーは冬季限定の発泡酒の銘柄を今年から一新して、去年までは「冬道楽」という銘柄だったのを今年は「冬生」として出してきました。あんまりひねりすぎると逆に消費者の心をつかめない?ならばと「生搾り」のように分かりやすいネーミングにしたというのでしょうか…。

デザインも今度は白麒麟と同じようにクールな青い色調で攻めてきました。冬の冷たさを醸し出しながらもまるで暖炉を囲んでいるような温かみ。ちょっぴりメルヘンチックなデザインに思わず心を和みます。冬道楽の居酒屋的な「エイ、らっしゃい!!」調とは明らかに雰囲気が異なります。

ただし、飲み口の路線は一貫して「すっきり旨口」。果たしてその味はと言いますと…、一言で言えば「純生」の派生版。純生のまろやかさを維持しつつ少し爽やかさを加えたような飲み味で美味しいです。サントリーらしいコクがあり、純生が好きな人なら本家とはちょっと違った味が楽しめるでしょう。そういう点からしても満足できるレベルにあると思います。

それにしても、「マイルド」と言っている白麒麟がすっきり(というかさっぱりというか)としていて、「すっきり」がウリの冬生がまろやかなのみ味とは…。単に自分の味覚が狂っているだけなんでしょうか?そう感じずにはいられない今回のビアインプレです。

 

 

 

                                       インプレに戻る