サッポロ オーガニック100

 

                             ピルスナータイプ     ウインナータイプ

  

サッポロから、9月29日に発売された期間限定のビールです。オーガニックというのはどうも無農薬とか有機栽培ということを指すみたいで、ドイツの有機栽培麦芽と有機栽培ホップを使用していることがブランド名の由来になっているのだろうと思います。ピルスナータイプに仕上げて「しっかりしたボディ、喉ごしのよさ」を実現したとのことです。

ラインナップは330mlワンウェイびん1種類のみです。キリンのチルドビールのように酵母を濾過していないビールではないので、冷蔵管理が必要だったり賞味期限が短いということはなく、普通のビールと同じぐらいの賞味期限があるようです。気になるお値段はメーカー希望小売価格が238円。ところが、これを見かけたスーパーでは250円で売られていました。この前のフルーツブルワリーと同じように小売価格よりも高い値付けです。買ったところはコンビニではなかったんですが…。こういうパターンもあるモノなんですねぇ。

 

<ピルスナータイプ>

 

飲んでみると、最初の飲み口から苦さが際だち、最後までじんわりと舌に残りますが、喉ごしは割とあっさりしていて透明感があります。

息をつくとふわりとした柔らかいコクが口の中に広がり、苦みの中にもまろやかな味わいを演出。サッポロらしいクセはないものの、刺激とさっぱり感と重厚さが混在し、メリハリのあるおいしいビールだと思います。特に苦みが前面に押し出されたビールは最近少ないので飲み口にも個性が感じられ、クラシックラガー(キリン)や極(アサヒ)とはまた別の味わいを楽しめるのはいいことです。

あっさりした喉ごしは人によっては薄く感じられるかも知れませんが、その分あとからわき出てくるコクが強調されるので、これはこれでいいのではないでしょうか。

オーガニック100ピルスナーは、サッポロの思惑通りに仕上がったいいビールです。苦みの強さが好みの分かれるところですが、爽快な刺激感が心地よいので、是非一度は飲んでみることをオススメします。また、サッポロは12月1日に今度はウインナータイプのオーガニック100を発売するそうです。多分ピルスナーと入れ替わりで発売されると思いますが、これにも是非期待したいところです。

 

 

 

<ウインナータイプ>

12月1日にピルスナーと入れ替わりでウインナータイプが発売されました。

ウインナービールとは、ウイーン麦芽で作られるビールです。グラスに注ぐとウインナービールの特徴でもある褐色のビールがなかなか新鮮です。天文屋だったら、「まるで皆既月食の色だ」と言いたくなるかも知れません。

飲んでみると、最初の飲み口で苦さが感じられますが、思ったよりもコクやふくよかさはなく、あっさりした喉ごしです。飲み方にコツがあって、飲んだその瞬間はグワッとした刺激(苦み)を味わい、喉を通すと同時にフーッと息をついてビールの深みのある味わいを堪能します。ここで、僅かながらフワッとしたふくよかな味が出てきます。苦み自体はじんわりしばらく舌に残りますが、それ以外の余韻が少ないのが惜しいです。これがウインナービールの特徴なのでしょうか。

可もなく不可もない味と喉ごしでした。苦みの他にもう一ひねりあれば良かったんですけどね。同じ238円出すのだったら、迷わずピルスナーを選ぶでしょう。

 

 

 

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