サッポロ 畑シリーズ

  

                             畑が見えるビール     畑から130年 【New】

 

<畑が見えるビール

 

サッポロから限定発売された「畑が見えるビール」は、サッポロが指定したドイツ農家と協働でつくった大麦の麦芽とホップだけを使用した麦芽100%のオールモルトビールです。

ただし、オールモルトビールとは言っても、エビスに代表されるような重厚感あふれるビールとは異なり、すっきりとした爽快感のある味わいに仕立てているところが、このビールの特徴だそうです。メーカーのHPで紹介されている内容によると、すっきりした味わいを出すのに、へレスタイプというホップの香りを控えめに、麦芽の風味を前面に出した下面発酵ビールにしています。
自分が買ったときは、単品での販売がされていなかったため、懐事情が厳しいものの思い切って6缶パックを買ってみました。果たして、その結果が吉と出るか凶と出るか?いざ試飲。

 

飲んでみると、サッポロの意図通り、全体的にかなりさっぱりしています。口に含んだ瞬間に苦みがピリッと効いていますが、引きが早く後に残りません。コクと深みの固まりのようなエビスとは対極にあるさらっとした飲み口ですので、いろんな人に受け入れられやすいビールではないかと思います。「畑が見える」というフレーズから連想される泥臭い(=クセのある)イメージは捨てて、軽い気分で飲みたいものです。個人的にはあんまりビールを飲んでいるという気分にはなりませんが、淡麗でさっぱりしたビールが今のトレンドと考えれば十分オススメできる一品です

 

 

 

 

<畑から130年>

 

サッポロの「畑シリーズ」第2弾は、秋らしく麦芽を1.5倍に増量してのオールモルトビールです。

名前がまた独特なんですが、これを聞いてビールだとイメージできる人はどれくらいいるでしょうか。サッポロが取り組んでいる「麦芽の共同契約栽培」を全面に出したい気持ちは分からないでもありませんが、逆に泥臭いイメージを醸し出すような気がします。ちょっとメーカーの思惑が空回りしている感があります。

それはそれとして、実際に飲んでみると、ふくよかなコクが口いっぱいに広がったのにびっくりしました。このところのサッポロのビールは、ライトな口当たりのモノが多かったのですが、これは重厚感があり、サッポロらしいクセも感じられます。このあたりに麦芽の多さが効いているのでしょうか。この重厚さは、先に発売された「畑が見えるビール」よりも、畑が見えそうな味わいです。

まろやか指向なので、苦みや爽快感は薄く華やかさに欠けますが、落ち着いて飲めるビールだと思います。濃い味付けの料理と一緒に飲んでも存在感が薄れることはないでしょう。

秋の夜長に、ゆっくりまったりと飲みたい方におすすめ。

 

 

 

 

 

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