サッポロ  雫

  

2006年5月17日に発売された、サッポロとしては久しぶりの発泡酒です。

スローメイドという麦汁の濾過時間長めに取る製法で、麦芽のうまみを引き出しているそうです。

サッポロ発泡酒の主力は「生搾り」ですが、これはそれとは一線を画すニューブランドと考えて間違いなさそうです。一体どのような味わいなのか大変楽しみです。

パッケージはミルク色を思わせるベージュで、以前キリンから発売されていた乳酸菌入りの発泡酒「やわらか」をオーバーラップさせます。雫の商品名にはしずくの絵が重なっていて、長時間一滴一滴ずつ麦汁を抽出したことをイメージしているようです。目立たない色ではありますが、自分が買ったところでは派手な色彩のパッケージと一緒に並ばせていたため、意外に落ち着いた存在感があって、陳列の方法によってちゃんと目立たせることができるんだなーと認識させられた次第です。

ともあれ、今回は6本セットを買って飲んでみました。

 

サッポロ 雫(350ml)

飲んだ瞬間から、口の中にふわっとしたまろやかな甘みが口の中に広がります。「やわらか」よりも更にマイルドな口当たりで、まるで牛乳を飲んでいるような感覚です。コクもビールに近い重厚感があります。まろやかさとコクが際だつ分、苦みやキレはほとんどありません。ここ最近発売されているビールや発泡酒は濃厚な味わいの傾向にありますが、この「雫」もそう言ったふくよかさを重視した発泡酒と言えます。

惜しいのは、グワッと来るパンチ力に乏しいことでしょうか。アサヒの本生にしても、キリンの円熟にしても、飲んだ瞬間のこみ上げてくる刺激とその後に吹き出してくるコクの絶妙なコラボレーションがあるのですが、「雫」はふくよかさが低空飛行で沈んでいくのが残念。あと一歩パンチ力があればもっと良かったかなと思います。

 

 

 

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