サッポロ スーパークリア
|
サッポロ スーパークリアはアルコール分０．５％以下のいわゆるノンアルコールビール（最近ではビールテイスト飲料の呼び名が一般的になりました）で、以前に紹介したキリンのモルトスカッシュやサントリーのファインブリューと同じアルコール分です。アルコール分の少なさではアサヒのポイントワンが突出（０．１％）しているわけですが、低けりゃイイってモンではありません。実際ポイントワンは飲み味がまったくせず、とてもとてもオススメできる物ではなかったし…。 自分がこれまで飲んだ中で、イチオシだと思ったのはクラウスターラーです。ノンアルコールビールらしく飲み味は薄いのですが、麦の味がしっかりしてて、それでいて適度に味付けされているため日本人の嗜好にもあってます。ただ、いかんせん値段が高くて普通のビール並み。以前は高速のＳＡでも販売されていましたが、最近は安いファインブリューなどに取って代わられているようで、寂しいところです。 と、話がちょっと横道にそれましたが、クラウスターラーを飲んで感じたのはノンアルコールビールに求められるのは、「飲んでる気分を演出するような、限りなくなんちゃってらしい味付け」だなぁと言うことでした。発泡酒はアルコール分があるから、多少ビールとは味が異なっても酔わせて味覚を麻痺させりゃ済む話ですが、こちらは酔うことは（まず）ないので、味を工夫してそれらしい雰囲気を与えなければなりません。そうでなければわざわざソフトドリンクよりも高い金を出してまでこちらを選ぶ意味はないのではないでしょうか。 |
|
|
|
サッポロ スーパークリア（３５０ｍｌ） |
|
と、何やらエラそうな前置きを長々と書きましたが、今回初めてスーパークリアを買ってみました。青と白のツートーンのシンプルさがセンス良く、さわやかな印象です。って、あれ？この缶横がくぼんでいるじゃん。しまった、誰かが落としたヤツを買ってしまったのか。。。 さて、飲んでみると…おお、美味い！！口にした瞬間、サッポロらしいクセがほのかに広がります。そのクセは発泡酒よりは当然薄いのですが、それが逆にマイルドに感じられ、こりゃなかなか。明らかに他の３製品よりも「らしい」味です。ただし、喉を通るときは無味。まるで口の中にフィルタがあってそこで漉されたようにすっきりした喉ごしですね。これを良しとするかどうかは飲んでいる人次第と思いますが、少なくとも飲んだ瞬間の立ち上がりは絶対スーパークリアに軍配が上がるでしょう。ちょうどサッポロが昔出した「グワッと来てスッと引くグランドビア」を彷彿とさせる感覚です。こちらのほうはあっさり失敗しましたが、スーパークリアは他のノンアルコールビールよりもずっと個性があるだけに、そうそうすたれる心配はないかと思います。て言うか、味で選ぶならスーパークリアです。安さで選ぶならただいまキャンペーン中で増量缶を出しているファインブリュー、キリン派の人はモルトスカッシュです。ポイントワンは…あくまでもお酒に弱い人の入門酒と言うことで。 |
