日本ビール(株) 有機農法ビール

  

今回取り上げるビールは、大手4社以外の日本ビール(株)というところから出されている有機農法ビールです。11月の天体撮影会の時に途中寄ったコンビニで見つけました。

有機農法ビールというと、以前に紹介したサッポロのオーガニックビールもその一つです。実際、この有機農法ビールのロゴの反対側には「オーガニックビール」と英語で書かれています。いわゆる農薬を使わない有機栽培された麦芽とホップで醸造されたものです。

有機農法の一番のウリは、農薬を使っていないため安全性があるということでしょうか。最近はとみに農薬によるアレルギーが問題視されていて、たまにマスコミやマンガのネタにされることがあります。その他にも遺伝子組み換えとか産地偽りとか、食品を取り巻く状況は厳しいモノがあり、少しでも消費者に安全であることをアピールすることが今の日本に求められています。有機農法を声高に言わなければならないのも、一つにはそう言った背景があるのではないでしょうか。

ちなみにこのビール、有機麦芽とホップを使っていることだけでなく、「遺伝子組み換え原料不使用」とか「酸化防止剤不使用」とか、色んな事をアピールしてます。そこまで言わないといけんのか?と思うぐらいです。

 

有機農法ビール(350ml)

デザインは、何とミレーの絵画「落穂ひろい」を使ってます。何だか手作業で一つ一つ丁寧に育てましたよ、というのを宣伝しているかのようです。これは独特の存在感があって、コンビニでもすぐに目に止まりました。デザインの善し悪し云々は抜きにして目立つデザインであることは間違いありません。

 

さてお味の方はどうでしょうか。サッポロのオーガニックピルスナーはしっかりした苦みとコク、すっきりした喉ごしがあって、実に美味しいビールでした。グビッと…。うぉっ!苦い!かなり際だつ苦さです。コクや甘みが少なく、麦の穂を飲んでいるようなイガイガ、ツンツンした辛口の喉ごしです。ちょうど外国産の安いノンアルコールビールにありがちな味わいで、これにアルコール分を足したような感じがします。ちょっと日本人にはつらい味ではないでしょうか。

これはもしかしてアメリカで生産されたビールかな?と思って缶の端々を見てみましたが、しっかりと「国産」と銘打ってましたね。ただ、これは日本よりは外国に受けるビールだと思います。薄っぺらい味ではないのですが、どうしても苦さだけのビールという感じが否めません。2本買っちゃいましたが、正直1本で大満足です。2本目は勇気を振り絞って飲むことになりそうです。

 

 

 

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