アサヒ プライムタイム

  

アサヒ プライムタイム(350ml)

アサヒからプライムタイムが発売されたのは2006年6月28日のことで、これを書いている約3ヶ月前のことです。結構、評価の難しいビールで、すっかり遅れてしまいました。

プライムタイムは、この前に発売されていたマイルドアロマと同様、麦芽100%のビールを出しています。コンセプトは、スムース&マイルドということで、マイルドアロマと全く同じ(マイルドとスムースが逆になった?)ですが、良質な麦芽とホップを使用することで、プレミアム性を持たせているようです。ここ最近は景気の回復も手伝って、以前の安物指向から価格がワンランク高いプレミアムビールへの移行が目立ってきているとのこと。サッポロからはエビス、サントリーからはザ・プレミアムモルツ、キリンからはチルドビールなど、独自のプレミアムビールが確立している中、アサヒもとこのプライムタイムを投じることで、更に高級ビールのマーケットが広がるものと思われます。

 

で、そのお味ですが、濃厚だったマイルドアロマとはうってかわって、かなり淡麗に仕上げられています。飲んだ瞬間にちょっとした苦みが口の中を刺激するもののすぐに引き、透き通った水を飲むようにスッと喉を通過します。コクは少々感じられますが、オールモルトビールらしい味わい深さはなく、エビスやチルドビールと同じような味わいを期待した人にとっては、ちょっと肩すかしを食らうことでしょう。早い話、スーパードライから苦みを取ったような味わいです。そう言う点では飲みやすいビールで、万人受けする出来です。コンセプトの「スムース&マイルド」は、あながち間違いではありませんが、スムースさだけが際だつビールです。

個人的には、プレミアムビールをうたうにはインパクト性に欠け、エビスやプレミアムモルツ、チルドビールと比べると、一歩出遅れている感があります。前回出ていたマイルドアロマの方が良かったかもしれません。

 

 

 

 

                                              インプレに戻る