福 岡-大 分 浪 漫 紀 行
3 日 目 3日目の朝はこれまでの黄砂、雨の天気とはうって変わって見事な快晴。これです、これを待っておりました!朝からホテル前の海岸通りを散歩しつつ、今日のルートを再確認。 1日目は福岡で近代都市の華やかさを堪能し、2日目は昔ながらの日本の静かなたたずまいに心を癒し、そして3日目はさらに昔にタイムスリップして古刹巡りということで、別府を出発した後国東半島の西側約8分の1を走り、 国東半島には奈良時代から平安時代にかけて建立された寺院があちこちに点在していて、とても両手では数え切れません。と言うか、数えるだけの知識はないです。全部は巡りきれないので、ここは「真木大堂」「富貴寺」「宇佐神宮」に絞って巡ってみます。真木大堂とか富貴寺はたしか小・中学生の時に社会で習った記憶があるので、当時を思い出しながら参拝するのもこれまた一興です。 |
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国道10号線を国東方面に、日豊本線に沿うように豊前街道をひた走ります。豊前街道は思ったよりも交通量は少なく、これなら予定よりも早めに目的地に着きそう。 真木大堂には、国道10号から県道655に入るところに案内標識があって、ここから右に。山の上にあるかと思いきや、坂道を下って平坦な道路の脇に真木大堂はあります。パッと見には普通の神社という感じでちょっと歴史深い寺には見えませんが、境内に入ると何やら厳かな雰囲気の石像や石碑がそこかしこにあって、異様な雰囲気がありました。後で調べたところによれば、ここの境内にある石碑などは国東半島の代表的なものが集められているということです。なるほどねぇ…。と感心したのは調べた後のことであって、その時は、単にインスピレーションで「すごい」と思っただけでしたが(^^; |
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真木大堂を後にして、今度は富貴寺へ。県道655をそのまま国東半島の中央部へ向かって走ります。ちょっとしたカーブとアップが続く道で、脇には見事に咲いた桜の花が目を引きました。昔の人は、こんな素晴らしい桜を眺めながら寺院巡りをしたのかなぁと思うと、何やら優雅な気持ちになります。 所々でクルマを一時停車できるスペースがあって、そこで桜をバックにクルマを撮影。嫁さんもいたく気に入ったのか自らカメラを握っていろんなアングルから撮りまくり。撮影した画像をプレビューすると、どう考えても自分よりも巧いですね。自称「感性をくすぐるカメラマン」の自分としては、これは大きなショックですよ?風景写真の路は険しいなぁ…。 そう思いつつクルマに乗り込み富貴寺へ。 桜並木を通り過ぎると程なくして富貴寺へ到着しました。 富貴寺大堂は、よく社会の科目でも紹介されるとおり、九州最古の木造建築で国宝に指定されているお寺です。本堂の上に乗っかる屋根は驚くほど巨大でまるでキノコ??のような感じでした。 とりあえず、「九州最古」という肩書きに、フンフンと形だけでも鼻をならし、いかにも知ったかぶりを装いますが、もしここで何か質問を受けようものならあっさり知識がないのがばれますので、寡黙に徹します。 元々、ウチの嫁さんは寺院にはそれ程興味がないですから、一通り見て回って次の場所へ向かうことにしました。何も質問されずちょっとホッ…。 ところで、真木大堂で見た観光バスやらレンタカーとここでもばったり遭遇しました。考えるに、大体のコースって決まっているんでしょうか? |
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富貴寺を後にした後は、県道31号線を両子山方面へと向かい、そこから県道29号線に乗り換えて その中で唯一「ここは!」と目を引いたのが鬼城岩峰という山です。何と山の頂付近にポッカリと穴が空いてるんですよ。ギザギザした稜線だけでも鬼の城と言うに相応しいのに、この穴がすごくインパクトを与えます。青の洞門のように人が掘ったんでしょうかね。実に奇怪な山ですが大変印象に残りました。ここら当たりはちょっとした休憩所が完備されていましたが、まだシーズンでなかったのか人は少なく、店も閑散としていました。せっかく桜が綺麗な場所なのにもう少し賑やかになっても良さそうな気がします |
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さて、 …ということで、「由布岳をバックに」できる理想の展望台に到着(早っ!!)。2日目に目星をつけた「狭霧展望台」です。着くと、おお!想像通り見事な由布岳が間近に迫っているではないですか。これですよ、これ。こんなアングルを夢見ていたんです。他のクルマの邪魔にならないよう気を配りつつ、それでも由布岳とバランス良くエアッチを撮るために、さりげなく我が物顔でエアッチを駐車します。クルマを動かしてはアングル的にいいかどうかを確かめるために一旦下りて構図を見て、気に入らなければまたクルマを動かして再び構図を確かめる…傍目から見たらアホです。既に嫁さんは他人のフリしてました。 一応、自分としてはそれなりの写真が撮れたのではないかな?と思います。あくまでも自分としては、ですよ。 雄大な由布岳をバックに愛しのエアッチを写真に収めた喜びを胸に、後は帰路につくだけです。結局一度も運転することのなかった嫁さんの所業にはあえて目をつぶることにしましょうか。 今回の旅もいい旅でございました。 |
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