火星ギャラリー(2003年)

 

                    2005年の火星      2007年の火星    2009〜2010年の火星   2012年の火星

 

このページでは、2003年に6万年ぶりとも言われる大接近となった火星を撮影した写真の中から見るに堪えると思われる写真を紹介したいと思います。

デジカメで撮影した写真がほとんどですが、9月の後半からはWebカメラ、ToUcam Proで撮影しました。いずれも決していい写真とは言えませんが、がむばって撮りましたので是非ご覧下さい(ToUcam Proでの撮影編はこちら)。なお、このページに載せてあるシミュレーション画像は撮影時刻とほぼ同時刻の火星面で、「火星くるくる」というフリーウェアで出力しました。

 

共通データ:

 撮影機材 VC200L反射望遠鏡(D200mm、fl 1800mm)   LV9mm200倍にて

デジカメ  フジFinePix4700Z(8月4日まで)   オリンパスCamedia5050Z(8月6日以降)

画像処理 Resistax2(コンポジットソフト)  

 

                                   8月分に飛びま〜す       9月分に飛びま〜す

 

 

 

 

7月

 

 

火星の様子

大きさ: 21.5秒

明るさ: −2.3等

 

2003.07.27 00:13分 撮影

 

シレーンの海付近です。画像の上が南となります。白い極冠がすごく目立っていました。

エピソードを観望大作戦に紹介しています。

火星の様子

大きさ: 21.5秒

明るさ: −2.3等

 

2003.07.28 00:30分 撮影

 

前日と同様シレーンの海付近です。この日は薄曇りがかかっていて模様が写しやすい条件が揃っていました。エピソードを観望大作戦に紹介しています。

火星の様子

大きさ: 22.2秒

明るさ: −2.4等

 

2003.07.31 23:57分 撮影

 

太陽湖あたりの火星面です。眼視では、中央ど真ん中にぽつんと目玉のような模様があってすぐ太陽湖と分かったのですが、写真ではくっきりとは写ってくれませんでした。それにしても上のシミュレーションと比較すると、南極冠がいかに大きいか伺えます。

 

 

 

8月

 

 

火星の様子

大きさ: 22.6秒

明るさ: −2.5等

 

2003.08.02 23:55分 撮影

 

中央付近はオーロラの海です。太陽湖はやや右側(東)にあります。

8月に入り、火星の欠け具合が小さくなってだいぶん満ちてきました。それとともに視直径も大きくなってきていよいよ接近してきている実感が湧いてきました。

火星の様子

大きさ: 22.8秒

明るさ: −2.5等

 

2003.08.04 00:14分 撮影

 

上の写真とほぼ変わらない火星面のはずですが、模様の写り方が違いますね。右側にぽつんと黒い点が見えると思いますが、これが太陽湖です。ちょっぴり画像処理してます。

火星の様子

大きさ: 23.2秒

明るさ: −2.6等

 

2003.08.06 23:59分 撮影

 

写真は中央がオーロラの海です。左側(西)に子午線の湾が見え始めました。また北半球で唯一目立つアキダリアの海も縁付近が見えています。やっぱりシミュレーションの画像は少しずれているようです。この日から本格的にニューデジカメでの撮影。

火星の様子

大きさ: 23.7秒

明るさ: −2.7等

 

2003.08.09 23:32分 撮影

 

中央にこぶのように見えるのが子午線の湾、帯のような模様がサバ人の湾です。左側の縁にはひときわ濃い模様が。大シルチスが見え始めました。ワクワクです。

 

画像処理した火星(2003.08.09撮影分を画像処理)

 

8月9日に撮影した画像から9枚をコンポジットして、更に画像処理をかけてみました。

コンポジット単体では全然成果が上がりませんでしたが、コントラスト調整、アンシャープマスクで模様を浮き出させてみました。

画像処理は身を入れて勉強していないので、ほとんど本能の赴くままに画像調整しています。

 

 

火星の様子

大きさ: 23.8秒

明るさ: −2.7等

 

2003.08.10 22:55分 撮影

 

大分左側から大シルチスが見えてきています。極冠の左斜め下にぽっかり穴が空いたように見えるのはヘラスと呼ばれる大地です。

火星の様子

大きさ: 24.3秒

明るさ: −2.8等

 

2003.08.14 23:11分 撮影

 

しばらく天候不順で観測できない日が続いていましたが、ようやく晴れ間が。おお大シルチスが見えているではないですか。ヘラスを囲むようにY字型に開く模様がとても印象的です。

火星の様子

大きさ: 24.7秒

明るさ: −2.9等

 

2003.08.19 01:00分 撮影 

 

お盆期間中はまたも天候不順で、18日から晴れ間が。久しぶりに見た火星はかなり南極冠が小さくなっていました。この日はかなり空の状態が良く、細部の模様まで見ることが出来ました。300倍での撮影も行ってみました。まっ、こちらはヘロヘロでしたけど。

火星の様子

大きさ: 24.8秒

明るさ: −2.9等

 

2003.08.19 23:24分 撮影 

 

空の状態は前日よりも悪いのですが、結構模様はよく見えました。火星の自転によって、

大シルチスが火星の縁から次第に中央に移っていく様子はなかなか見応えがあります。

画像処理した火星(2003.08.19撮影分を画像処理)

 

上の日時に撮影した画像から11枚をコンポジットして、更に画像処理をかけてみました。

こちらはAstrostack2というコンポジットソフトを使用しています。

できればカラーで出力したいのですが、Astrostack2は英語ものなのでよく使い方を理解してないんですよね。

英語辞書片手にあれこれ試してみたのですが、どうもカラーで出力できません。あとで聞いたところによれば、開発途中段階にあってまだカラー対応していないんだそうです。

ちなみにAstrostackにはバージョン1もあって、こちらはカラー出力出来ますが、なにぶん使いにくくて結局諦めました。…で、下のResistaxに心移りするわけですな。

画像処理した火星(2003.08.19撮影分を画像処理--その2)

 

ということで、他のコンポジットのソフトウェアを使用してカラーで出力してみました。なんか、火星くるくるの画像のイメージに近いものになりました。

こちらはResistaxというフリーウェアで、こちらも英語版なんですが、処理の工程がフロー式に進んでいくので、大まかなことは大体(勘で)分かります。使いやすいです。

「おお?結構イケルじゃん」というのが出来た感想。

もっとも、アストロアーツの火星ギャラリーとかに掲載されている投稿画像集を見ると、とても及ぶところではありませんが…。

火星の自転の様子(2003.08.21〜22撮影分)

 

左上→上→右の順に時間が経過しています。

左上: 22:27〜22:39分までの撮影分から7枚コンポジットして画像処理

上 : 23:55〜00:07分までの撮影分から6枚コンポジットして画像処理

右 : 01:02〜01:14分までの撮影分から11枚コンポジットして画像処理

 

キンメリア人の海から大シルチスにかけての模様の動きが分かります。火星表面の色の違いは単に画像処理上の問題と思ってください(^^;

コンポジットして処理をかけるとそれなりの画像になりますが、何か「作られた画像」という気がしないでもありません。ワンショットでこのレベルに達するよう腕を磨きたいものです。

 

火星の様子

大きさ: 25.0秒

明るさ: −3.0等

 

2003.08.23 00:31分頃 撮影 

 

いよいよ火星の大きさが25秒に達しました。明るさも−3等になって、夜空で一番目立つ存在に。大接近も間近です。

火星の様子

大きさ: 25.0秒

明るさ: −3.0等

 

2003.08.24 02:18分頃 撮影 

ミッション赤まりもでM氏に撮ってもらった写真です。13枚をコンポジット処理しました。

下側に白いぼんやりしたものが見えますが、もしかしたら北極冠の雲かも知れません。

ちょっと画像処理を効かせすぎましたか。

火星の様子

大きさ: 25.0秒

明るさ: −3.0等

 

2003.08.25 00:41分頃 撮影 

少し大きい画像となりましたが、画像処理の過程で縮小率を間違えてしまいました(^^

中央にキンメリア人の海、そこから右の方の大シルチスへとつながるうねった模様が

チュレニーの海です。ありゃ?何枚コンポジットしたっけなぁ…?

火星の様子

大きさ: 25.0秒

明るさ: −3.0等

 

2003.08.31 21:20分頃 撮影 

25日からしばらくは天候不順で、大接近の日も観望できませんでした。約1週間ぶりに見てみると模様もすっかり変わってました。左の方に目玉のように見えるのが太陽湖、右側に「へ」の字のように見えるのがシレーンの海です。

 

 

 

9月

 

 

火星の様子

大きさ: 24.9秒

明るさ: −3.0等

 

2003.09.02 00:15分頃 撮影 

毎回毎回火星の画像の調子がころころ変わっていますが、画像処理の方法を試行錯誤していると思って大目に見てください(^^;) 極力眼視で見たイメージに近づけようと思ってます。この日はシレーンの海からキンメリア人の海へ波のようにうねる模様が印象的でした。

火星の様子

大きさ: 24.9秒

明るさ: −3.0等

 

2003.09.03 00:00分頃 撮影 

あああ、今度は縮小率を間違えてしまった!!これじゃ火星の大きさの比較が出来ないじゃないか。連日撮っては画像処理の日々が続いて結構時間がないんですよねぇ。模様としては昨日と変わりませんが、左の方にちょっぴり太陽湖らしき斑点が見えます。

火星の様子

大きさ: 24.8秒

明るさ: −3.0等

 

2003.09.03 22:45分頃 撮影 

模様的には8月31日撮影分とほぼ同じです。違うのは画像処理の方法で、8月のやつはコンポジットソフト(Registax)で全て処理したのに対し、こちらはコンポジット後のトーン調節などを他の画像処理ソフトでやってみました。

火星の様子

大きさ: 24.7秒

明るさ: −2.9等

 

2003.09.05 22:10分頃 撮影 

中央の太陽湖がすごく目立ちます。望遠鏡でも斑点のような太陽湖はあっさりと見ることができます。こうしてみると何だかこちらを見つめているような気がして不気味です。ちょっと画像処理がきつすぎです。

火星の様子

大きさ: 24.6秒

明るさ: −2.9等

 

2003.09.06 21:10分頃 撮影 

前日より時間が逆戻りした感じの火星面。左半分をオーロラ湾が占めています。また左下には左下にはアキダリアの海も見え始めました。

このイメージはオクヒデ君のMT反射望遠鏡で見た感じに近いです。

火星の様子

大きさ: 24.5秒

明るさ: −2.9等

 

2003.09.07 21:05分頃 撮影 

前日とほぼ同じ時間帯の撮影ですが、若干オーロラ湾が中央に移ったのが分かるでしょうか。

火星の自転は地球よりも30分ほど早いために同じ時間帯だと模様が東にずれていくのです。左の端には子午線の湾が見え始めてきました。

火星の様子

大きさ: 24.4秒

明るさ: −2.8等

 

2003.09.08 21:50分頃 撮影 

もう画像の縮小率はでたらめ…。いつか時間を取って揃えます…。

極冠は小さくなったとは言え、こうしてみるとまだまだ大きいですね。火星は今夏本番なんですけどね…。

火星の様子

大きさ: 23.6秒

明るさ: −2.7等

 

2003.09.14 22:00分頃 撮影 

 

台風などでしばらく観望できない日が続きました。模様は再び子午線の湾が中央にデンと構えていました。これより早い時間帯に見たら左端に大シルシルが!しかし、空の状態が悪くて、心なしかいびつなジャガイモ状になっているような気がします。

火星の様子

大きさ: 23.3秒

明るさ: −2.6等

 

2003.09.16 21:35分頃 撮影 

 

大シルシルが、左端に姿を現しました。これからしばらくはほどよい時間に大シルシルを観望することができます。今シーズンはこれで3回目の大シルシル。いやーよく続いているなぁ。なお、中央にはサバ人の湾と子午線の湾が見えます。自分の一番好きな模様です。

火星の様子

大きさ: 23.0秒

明るさ: −2.5等

 

2003.09.18 22:20分頃 撮影 

 

大分欠け方が大きくなってきたこの頃の火星です。

この日は久々にシーイングがよく、デジカメの連写機能を使って100枚ほど撮影してコンポジしてみました。色調整はめちゃくちゃだわな。

火星の様子

大きさ: 21.7秒

明るさ: −2.3等

 

2003.09.25 22:40分頃 撮影 

ToUcamで撮影した画像を編集している間にデジカメでも撮ってみました。コンポジット枚数は40枚程です。最近はシーイングが悪くていい写真が撮れません。

 

 

               

                            星のギャラリーに戻る         天文奔走記に戻る